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病気編 腎臓の病気 急性腎炎/慢性腎炎/IgA腎症/腎不全/尿毒症

腎炎をなおす食事の 原則
 たんぱく質を制限する
 糖質と脂肪でエネルギーを十分にとる
 減塩を心がける
 尿量が減ったら水分も減らす
 カリウム(生野菜や果物に多い)を控える

●症状が軽いときの1日メニュー
●症状がやや重いときの1日メニュー
●カリウムを減らした野菜のおかず
●腎炎をなおす漢方食
●〈コラム〉低塩食品ガイド
●〈コラム〉低たんぱく質食品ガイド

●たんぱく質は腎炎を悪化させる
 たんぱく質をとると、新陳代謝の結果、クレアチニンや尿素窒素などの老廃物がふえます。これを排泄(はいせつ)するために、腎臓(じんぞう)はかなりの努力を要します。
 腎臓の負担をできるだけ軽くするためには、たんぱく質を制限することが大切です。症状に応じて1日30〜50gに抑えます。

●十分なエネルギー量が必要
 エネルギー量が不足すると、体たんぱくがエネルギーとして利用されます。たんぱく質は老廃物をふやし、腎臓の負担が重くなります。
 また、少ないたんぱく質を効率よく利用するためにも、1日1800〜2000kcalは必要です。
 それには、糖質と脂肪を多くとらなければなりません。そのためどうしても甘くて油っぽい料理になりがちですが、揚げ物のときには酸味を使うなど、さっぱりと食べやすい工夫をしましょう。
 長期にわたる患者のために、特殊食品も市販されています。少量で砂糖や脂肪がとれるカロライナーや、粉あめ、クッキー、ゼリー、マクトン(消化吸収の速い粉末油脂)などがそれです。これらを併用すると、たんぱく質の摂取を抑えてエネルギーを高くできます(特殊食品については低塩食品ガイド低たんぱく質食品ガイドを参照)。

●むくみや高血圧のときは塩分制限
 むくみの程度や血圧の上昇度に応じて、1日の塩分を3〜7gに制限します。

●尿量が減少したら、水分を制限
 汁物やスープ類、水っぽい料理は避け、野菜は1日200g以内にします。果物も水分の多いスイカ、桃、ミカン、ブドウなどは食べすぎないようにします。

●カリウム制限のある場合
 腎炎が進行し、腎機能が低下すると高カリウム血症を起こします。このときはカリウムを制限します。
 生野菜や果物(特にバナナ、ミカン、オレンジ)を減らすほか、野菜は小さく切って水にさらしたり、ゆでこぼしてカリウムを流出させてから食べます。果物は、缶詰かシロップ煮にすれば大丈夫です。
 回復期や症状が軽いときはほぼ普通食ですが、塩分は少なめにし、水分も控えめに。


●ご飯もたんぱく質源?  ご飯やパンは意外にたんぱく質が多い。制限のきびしいときは低たんぱく米やめんを使うと便利(→「低たんぱく質食品ガイド」)。

●たんぱく尿=腎臓病?  立っているときだけたんぱくの出る起立性たんぱく尿や運動後の生理的たんぱく尿もある。これらは心配ない。