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症状編 腰が痛い

慢性の腰痛に効果がある
 腰痛は、早期に治療すればするほど治りやすいのですが、慢性化した腰痛でも漢方で治る例はたくさんあります。
 また、脊椎(せきつい)の老化や椎間板(ついかんばん)へルニアのような、骨や関節の物理的な変化による腰痛でさえ、漢方で治すことができます。

腹直筋の緊張をみる
 漢方では、病名にこだわらず、あくまで症状によって適した薬を選択していきます。
 まず、腹直筋が緊張しているかどうかが薬を選ぶ目安になります。腹直筋とは、左右それぞれの肋骨(ろっこつ)下から恥骨まで縦に伸びた筋肉です。おなかの力をぬいて、ここを上から下まで指で押してみて、左右とも全長にわたってかたく抵抗感があることを、腹直筋の緊張といいます。
 腰痛の急性期で痛みの激しい場合、腹直筋が緊張している人は芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、緊張のない人は桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)を用いるとよく効きます。ただ、尿量が少なくなったときには、桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)を用いたほうがより効果的です。

自分で選ぶ 体力別 腰痛の特効漢方
腹直筋の緊張や、お血(おけつ:腹の血の停滞)があるかどうか、へその左斜め下を押して痛みがないかを、薬の選択の目安とする。
下表の◎=決め手になる症状 ○=あらわれやすい症状 △=ある場合もない場合もある症状を示す。

あなたの体力は?→ ある ふつう ない
自覚症状↓
腹直筋が緊張している







便秘しやすい









頻尿(ひんにょう)・多尿









尿量が少ない








うすい尿が多量に回数多く出る









夜間の排尿回数が多い










頭が痛い







顔色が悪い(貧血ぎみ)










疲れやすい








のぼせやすい







肩がこる









のどがかわく









みぞおちがつかえている感じ










腹が痛い








腰痛が強い

腰が重い










腰から下の脱力感がある









腰が冷えて痛い









手足が冷える



足が冷える







足がむくむ







月経異常









処方薬参照先 10 11 12


1 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)★▲◆
  へその左斜め下1〜2cm近辺に抵抗や圧痛のある人に。
2 通導散(つうどうさん)★▲
  みぞおちが苦しく圧痛があり、便秘症状の人に効果がある。
3 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)★▲◆
  左下腹部に抵抗感と圧痛があり、便秘、のぼせ傾向に向く。
4 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)★▲
  腹直筋が強く緊張して、痛みが激しい場合に効果的。
5 桂姜棗草黄辛附湯(けいきょうそうそうおうしんぶとう)★
  みぞおちとへその中間に抵抗や圧痛を感じる人に。
6 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)★▲◆
  激痛があり、汗をかきやすく、足が冷える症状に効く。
7 五積散(ごしゃくさん)★▲
  上半身はほてるのに、腰から下が冷えて痛む人に効く。
8 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)★▲
  虚弱体質の人が冷えて痛む場合に。
9 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)★▲
  腰から下が重かったり、ひどく冷えて痛む症状によい。
10 疎経活血湯(そけいかっけつとう)★▲
  昼よりも夜のほうが痛みが強く、酒好きの人によい。
11 八味地黄丸(はちみじおうがん)★▲◆
  腰から下に脱力感があり、夜トイレに何回も起きる人に。
12 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)★▲
  老人で、腰から下の脱力感、冷えやしびれのある人に。

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