現代医学 漢方薬 ツボ 運動 民間薬

症状編 肩がこる・痛い

原因不明の肩こりに有効
 病気の症状としての肩こりなら、原因となる病気の治療によって治ります。しかし、そうではない慢性の肩こりの場合は、現代医学ではなかなか治りにくいといえます。
 漢方ではむしろこうした、病気とはいえないからこそつらいといった症状に有効なのが特徴です。
 肩こりは、次のようにこる場所によって分けられ、それぞれに適した薬があります。

首のまうしろから背中がこる
 体力のある人には葛根湯(かっこんとう)、体力がない、または体力の有無が判然としない人には、桂枝去桂加茯苓朮湯(けいしきょけいかぶくりょうじゅつとう)がよく用いられます。

首の横から肩にかけてこる
 体力のある人で、便秘の傾向があれば大柴胡湯(だいさいことう)、便秘がなければ小柴胡湯(しょうさいことう)、体力のない人は延年半夏湯(えんねんはんげとう)が適しています。

首のうしろも横もこる
 顔色が悪く、手足の冷える人は当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、胃腸が悪く、頭痛のある人には呉茱萸湯(ごしゅゆとう)が合います。
 以上のことを目安にし、あとは表の症状に合わせて選びます。

自分で選ぶ 体力別 肩こりの特効漢方
下表の症状から特に◎印のついた薬をまず選んで試してみる。なかなか治らないようなら、ほかの自覚症状も目安に別の薬を試し、自分に合った薬を探していく。
下表の◎=決め手になる症状 ○=あらわれやすい症状 △=ある場合もない場合もある症状 ×=この症状があったら絶対に服用してはならない場合を示す。

あなたの体力は?→ ある ふつう ない
自覚症状↓
便秘しやすい









尿量が少ない








食欲不振





頭が痛い





熱がある






寒けがする






顔色が悪い(貧血ぎみ)








体がだるい・疲れやすい





のぼせやすい







汗をかきやすい

×




首から上に汗をかく









下痢









吐きけがする







腹が痛い・胃がもたれる






口の中が粘ついて苦い






みぞおちがつかえている感じ


首のうしろから背中がこる





首の横から肩にかけてこる







手足が冷える







月経異常








処方薬参照先 10 11


1 大柴胡湯(だいさいことう)★▲◆
  朝起きたときに口の中が粘つき、便秘の人に向く。
2 小柴胡湯(しょうさいことう)★▲◆
  口の中が粘つき、食欲不振や吐きけのある人によい。
3 葛根湯(かっこんとう)★▲◆
  首のうしろがこって、汗が出ない人によく効く。
4 延年半夏湯(えんねんはんげとう)
  左の胸、肩、背中など、症状が体の左側にある人によい。
5 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)★▲◆
  みぞおちを押すと抵抗と痛みのある人に。
6 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)★▲◆
  へその左下を押すと抵抗や痛みのある人に。
7 葛根黄連黄ごん湯(かっこんおうれんおうごんとう)
  胃腸の具合が悪かったり、高血圧のためにみぞおちがはっている人で、首から背中にかけてこるタイプに向く。
8 桂枝去桂加茯苓朮湯(けいしきょけいかぶくりょうじゅつとう)
  後頭部からうなじがこり、尿量が少ない人に。
9 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)★▲◆
  手足が冷えやすく、めまいやどうきがある人に効く。
10 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)★▲
  疲れやすく、首から上に汗をかきやすい人に。
11 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)★▲◆
  胃がもたれ、食欲がなく、発作的な激しい頭痛のある人に。

自分の体力がわからないときはここをクリック。
処方薬の ★=保険適用薬  ▲=顆粒剤(かりゅうざい)  ◆=錠剤をあらわす。無印は煎じ薬(せんじやく)のみを示す。