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病気編 循環系の病気 脳卒中

後遺症の回復に有効
 漢方では、脳卒中そのものを治療することはできませんが、手足のまひなどの後遺症を治す、リハビリテーションのための処方は古くから知られていました。

早期の服用が効果的
 漢方は、歩行訓練などのリハビリテーションと並行して用いてください。
 リハビリテーションはなるべく早くから行うことで、より回復の効果が出ますが、漢方も同様です。発作後1年以上たってしまうと、回復は非常に困難です。
 発作後間もなく、まだ意識がなかったり、嘔吐(おうと)があって薬の服用は困難と思われるときから、試してみるとよいでしょう。漢方は吸収がよいため、口に含んだだけでもかなり効果があります。


症例●半身不随が4か月で回復
 67歳のEさんは、脳卒中の発作後半年たってから続命湯(ぞくめいとう)を服用しました。当時は半身不随に近く、物につかまらないと立つこともできませんでしたが、4か月後には日常生活が送れるまでに回復しました。

自分で選ぶ 体力別 脳卒中の特効漢方
脳卒中の後遺症に対してしばしば著しい効果をあらわすのが続命湯(ぞくめいとう)。みぞおちや脇腹を押すと抵抗や痛みのある人の運動まひや言語障害には最適。体力はふつうの人に向くが、そうでない人に用いても効果を示すことが多いので、試してみるとよい。
下表の◎=決め手になる症状 ○=あらわれやすい症状 △=ある場合もない場合もある症状を示す。

あなたの体力は?→ ある ふつう ない
自覚症状↓
便秘しやすい








下痢しやすい










夜間の排尿回数が多い










不眠傾向








顔色が悪い(貧血ぎみ)








疲れやすい







のぼせやすい






立ちくらみがする










クラッとめまいがする










肩がこる







口の中が粘ついて苦い









どうきがする






みぞおちがつかえている感じ








手足が冷える






イライラする







クヨクヨする










怒りっぽい










関節の腫(は)れ・痛み










手足の知覚まひがある







手足の運動まひがある






雲の上を歩くようで、足元が心もとない






処方薬参照先 10 11 12


1 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)★▲◆●
  脳出血発作の直後に服用すると、充血をとる効果が大。
2 大柴胡湯(だいさいことう)★▲◆
  太って便秘している脳出血患者に向く。
3 柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)★▲◆
  肥満、便秘、イライラ、どうきのある人に。
4 抑肝散(よくかんさん)★▲
  気が短く、怒りっぽく、手足が震える人に効く。
5 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)★▲◆●
  のぼせぎみでイライラ傾向のある人に用いる。
6 続命湯(ぞくめいとう)
7 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)★▲◆
  下半身にまひや運動障害がある人に。
8 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)★▲
  半身不随や運動まひがあり、汗をかきやすい人に。
9 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)★▲◆
  冷え症で貧血傾向のある女性向き。
10 八味地黄丸(はちみじおうがん)★▲◆
  足腰に力が入らず、冷える人に有効。
11 疎経活血湯(そけいかっけつとう)★▲
  特に左半身に運動まひがあり、朝起きた時に左の足首が痛むという症状のある人に向く。
12 真武湯(しんぶとう)★▲
  体力が落ち、めまい感のある人の手足の運動障害に効く。

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