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病気編 循環器の病気 高血圧症
 現代医学で用いられる血圧降下薬は、血圧を下げる働きだけにとどまります。しかし漢方では、全身、特に内臓のバランスを調整して体調を改善することに主眼をおいた治療を行います。血圧は、その結果として下がるのです。

早期に自覚症状が消える
 高血圧には、頭痛やめまい、肩こりなどさまざまな症状があらわれますが、漢方治療を行うと、まずこれらの症状が比較的早くおさまります。その後も薬の服用を続けていくと、だんだんと血圧が下がっていきます。
 血圧降下薬は、せっかく血圧が下がっても服用をやめるとまた元にもどることが多いのですが、漢方ではその心配はありません。

血圧を下げる常用薬
 体格がよく、便秘がちで肩がこりやすく、胸から脇腹にかけて圧痛があるという人には大柴胡湯(だいさいことう)が有効です。
 特に最小血圧が高く、腎硬化症(じんこうかしょう)の傾向がある人には七物降下湯(しちもつこうかとう)が効果的です。これは体力の有無にこだわらずに用いることができ、非常によく効きます。

自分で選ぶ 体力別 高血圧症の特効漢方
血圧が異常に高かったり、さまざまな漢方薬を試してもなかなか効果の上がらない場合には、現代医薬と併用してみるとよい。
下表の◎=決め手になる症状 ○=あらわれやすい症状 △=ある場合もない場合もある症状を示す。

あなたの体力は?→ ある ふつう ない
自覚症状↓
便秘しやすい





不眠傾向





頭が痛い






朝起きぬけの頭痛・頭重










赤ら顔







皮膚が渋紙色をしている










皮膚が荒れている









体がだるい









疲れやすい





のぼせやすい





クラッとするめまいがある










肩がこる




耳鳴りがする






口の中が粘ついて苦い









どうきがする





みぞおちがつかえている感じ






腰から下の脱力感がある










ひざがガクガクする










手足が冷える









月経異常









イライラする





最小血圧が高い










処方薬参照先 10 11 12


1 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)★▲◆●
  のぼせぎみで顔面紅潮し、便秘する人に有効。
2 大柴胡湯(だいさいことう)★▲◆
3 柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)★▲◆
  下半身がなんとなく重い、不眠やイライラなどの神経症状がある、便秘傾向があるという人に効く。
4 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)★▲◆
  太鼓腹で、便秘しがちな人に合う。
5 通導散(つうどうさん)★▲
  みぞおちがつかえて苦しく、便秘する人によい。
6 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)★▲◆
  顔は赤黒く、のぼせ、便秘のある人に。
7 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)★▲◆●
  三黄瀉心湯と同じ症状だが、便秘傾向のない人に合う。
8 七物降下湯(しちもつこうかとう)★▲
9 釣藤散(ちょうとうさん)★▲
  朝起きぬけにひどい頭痛や肩こりを感じる、物忘れをするなどの症状の人に。脳に動脈硬化のある人が用いても効果的。
10 温清飲(うんせいいん)★▲◆
  不安、不眠、のぼせなどの精神神経症状の強い人に。
11 八味地黄丸(はちみじおうがん)★▲◆
  高齢者で、疲れやすく、夜間に尿の多い人に。
12 真武湯(しんぶとう)★▲
  歩行時にクラッとめまいを感じる、下痢しやすい人に用いる。

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処方薬の ★=保険適用薬  ▲=顆粒剤(かりゅうざい)  ◆=錠剤  ●=カプセルをあらわす。


●降圧治療はゆっくりが原則 血圧は何年もかけて上がってきたもの。強力な薬で短期間で下げると臓器の血流障害を起こす。