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病気編 肝臓の病気 慢性肝炎
カワラヨモギの煎じ方

シジミエキスの作り方

 慢性的な肝臓病にみられる症状、たとえば黄疸(おうだん)、微熱、だるさなどを緩和するのに、古くから使われてきた民間薬があります。長期にわたる慢性肝炎の治療には、副作用のない民間療法の助けを借りてみるのもよいでしょう。

カワラヨモギの煎じ汁
 本州、四国、九州の河原や海浜の砂地に自生し、草丈1mほどになるキク科の植物で、草もちに入れるヨモギとは薬効が異なります。
 薬用部分は茎葉と花穂(かすい)で、この煎じ汁(せんじじる)は黄疸に効き、解熱、利尿の作用があるので、急性肝炎および発熱性の黄疸のある慢性肝炎に用いられます。
 また、肝炎で体がかゆいときに、煎じ汁で洗うと楽になります。
 生薬名は「茵ちん蒿(いんちんこう)」といい、中国医療の古典にも、黄疸を治す働きがあることが示されています。長く服用すると強壮薬にもなるといいます。
 カワラヨモギ8gに、漢方薬店で求めた山梔子(さんしし:クチナシの果実)3gと大黄(だいおう)1gを加え、水500mlで煎じて200mlとしたものを茵ちん蒿湯(いんちんこうとう)といいます。これは、黄疸のほか、腎炎(じんえん)、胆嚢炎(たんのうえん)、じんま疹(じんましん)などに効果があります。

シジミ汁・シジミエキス
 シジミは、一年中いつでも手に入る栄養価の高い食べ物です。
 国産には、ハマシジミ、ヤマトシジミ、セタシジミの3種類があり、いずれも良質のたんぱく質が主成分です。
 造血作用のあるビタミンB12を大量に含み、カルシウム、鉄分、ビタミンB2もあるため、相乗作用で貧血を防ぎ、肝臓の働きを高めます。黄疸が出るような症状にもよく効きます。
 みそ汁にして食べるのが一般的ですが、薬効を高めるためには、エキス分だけをとり出した「シジミエキス」が便利です。左図のようにして作りますが、市販品もあります。飲みにくい場合には、塩かみそを少量入れるとよいでしょう。長期間継続して飲む場合は、大量に作って冷凍保存することもできます。
 二日酔い、悪酔いなどにも効果があります。