現代医学 漢方薬 ツボ 民間薬

症状編 月経異常

副作用がなく治る
 現代医学では、ホルモン剤などで治療することが多いのですが、副作用の心配があるので、用いないにこしたことはありません。漢方では、月経不順は少なくとも1年以内には治癒(ちゆ)する比較的得意の分野です。

腹診で薬が決まる
 漢方では、月経不順や月経痛はお血(おけつ:腹中の血の流れが停滞した状態)が原因で起こるとされています。あお向けに寝て、ヘその周辺や回盲部(かいもうぶ:ヘそと右の腰骨を結ぶ線の中間あたり)を指で押してみて、ピーンとひびくような痛みがあれば、お血がある証拠です。その痛みのある場所によって、適応する処方も変わってくるので注意してください。
 へその周囲から1〜2cm斜め下に痛みを感じる人には、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)折衝飲(せっしょういん)当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などが適しています。
 また、回盲部を押すと痛みや圧痛を感じる人には、大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)などが合います。
 これらを参考に、あとは自覚症状に合わせて選択していきます。

自分で選ぶ 体力別 月経異常の特効漢方
月経異常を訴える女性の大半は、肌荒れやにきび、便秘、冷えのぼせ症などに悩んでいる。ぴったり合った漢方薬を選べば、月経不順の治療と同時に、これらの症状も消えてしまうケースが多い。
下表の◎=決め手になる症状 ○=あらわれやすい症状 △=ある場合もない場合もある症状を示す。

あなたの体力は?→ ある ふつう ない
自覚症状↓
便秘しやすい






頭が痛い・頭が重い





顔色が悪い(貧血ぎみ)






顔が赤黒く脂ぎっている








皮膚が荒れている






疲れやすい




のぼせやすい




くちびるが乾く







めまいがする







肩がこる





吐きけまたは吐く








どうきがする





腹が痛い





腰が痛い






腰が冷える





手足が冷える



イライラする






強い月経痛がある






へその左斜め下を押すと痛い





へそと右腰骨の中間に圧痛がある








処方薬参照先 10


1 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)★▲◆
  お血(おけつ)があり、多少のぼせやすい人に向く。
2 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)★▲◆
  お血(おけつ)があり、のぼせやすく、肩こりや便秘のある人に。
3 大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)★▲
  回盲部(かいもうぶ)に抵抗や痛みを感じる人で、便秘がちな人に。
4 加味逍遙散(かみしょうようさん)★▲◆
  背中が急に熱くなり、その後、寒けや震えがあったり、不定愁訴がむやみに多い人に用いる。
5 折衝飲(せっしょういん)
  お血(おけつ)があり、月経痛が特に強い人に向く。
6 温清飲(うんせいいん)★▲◆
  月経過多で出血の多い人に効く。
7 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)★▲◆
  お血(おけつ)があり、血色が悪く、腰痛やめまいを伴う人に効く。体力のない人の月経不順に最もよく使われる。
8 五積散(ごしゃくさん)★▲
  腰から上はのぼせ、下は冷える人によい。
9 四物湯(しもつとう)★▲◆
  皮膚の色つやが悪く、貧血ぎみの人に向く。
10 温経湯(うんけいとう)★▲
  手や肌が荒れやすく、手足がほてる人に用いる。

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