現代医学 食事 漢方薬 ツボ 民間薬

症状編 せき・たんが出る
 せきやたんは、かぜによるものや、気管支炎やぜんそくなど気管支の病気、肺炎や肺結核など肺の疾患など、さまざまな病気によってあらわれます。

せきやたんの状態で判断する
 漢方では、病気別ではなく症状に合わせて薬を用いますが、その場合は、せきやたんの状態が目安になります。からぜきなのか、たんを伴うせきなのか、たんはうすい泡状か、粘ついて切れにくいものなのかなどに注意し、下表を参考にほかの症状も考慮しながら選んでください。
 なお、かぜによるせきやたんの場合には、頭痛や発熱といった、せきやたん以外の症状も同時に治ります。


症例●ひどいせきが止まった
 26歳のW子さんは、かぜをこじらせて1年間もひどいせきに悩まされていました。現代医学では治らないので、漢方を試してみました。かぜをひいて以来寒がりになり、年中寒けがとれないということを目安に麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)を服用してみると、2か月でおさまり、1か月でせきは完全に止まりました。

自分で選ぶ 体力別 せき・たんの特効漢方
かぜによるせきやたんの場合には、かぜの特効漢方も参考にすること。かぜの初期と後期では用いる薬が違うので、要注意。
下表の◎=決め手になる症状 ○=あらわれやすい症状 △=ある場合もない場合もある症状 ×=この症状があったら絶対に服用してはならない場合を示す。

あなたの体力は?→ ある ふつう ない
自覚症状↓
食欲不振







不眠傾向








頭痛・寒け・発熱




汗をかきやすい ×






顔色が悪い(貧血ぎみ)









体がだるい





疲れやすい






節々が痛い









肩・首・背中がこる






くしゃみ・鼻水・鼻づまり







ひどく寒がる









のどがかわく







のどに何かがつかえている感じ









のどがチクチク痛い








のどがいがらっぽい









うすいたんが多く出る







濃い粘りけのあるたんが出る






口の中が粘ついて苦い








吐きけまたは吐く







胃がもたれる









みぞおちがつかえている感じ








感情が不安定







処方薬参照先 10 11


1 麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)★▲◆
  ゼイゼイいうようなせきに効く。ぜんそくの発作によい。
2 麻黄湯(まおうとう)★▲◆
  かぜなど熱のある病気の初期によい。
3 小柴胡湯(しょうさいことう)★▲◆
  かぜをこじらせて気管支炎を起こした人のたんやせきに。
4 柴陥湯(さいかんとう)★▲
  せきが強く、たんが切れにくいという症状に用いる。
5 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)★▲◆
  泡のようなうすいたんを伴うせきに用いる。ぜんそくや気管支炎に効果的。
6 桂枝二越婢一湯(けいしにえっぴいっとう)
  体は熱いが肩の一部が寒く、のどがかわく人に向く。
7 参蘇飲(じんそいん)★▲
  頭痛、発熱を伴うかぜが少し長びいた場合に効く。
8 麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)◆●
9 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)★▲◆
  のどの奥に何かひっかかる感じの神経性のからぜきに。
10 麦門冬湯(ばくもんどうとう)★▲◆
  慢性化した気管支炎で、粘ついていて切れにくいたんが出る、夜ふとんに入ると激しくせき込む人に効く。
11 竹じょ温胆湯(ちくじょうんたんとう)★▲
  かぜなどが長びいたときや解熱後に向く。

自分の体力がわからないときはここをクリック。
処方薬の ★=保険適用薬  ▲=顆粒剤(かりゅうざい)  ◆=錠剤  ●=カプセルをあらわす。 無印は煎じ薬(せんじやく)のみを示す。