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症状編 冷える

冷えは100パーセント治る
 冷え症は、現代医学では治療がむずかしいとされています。漢方では、冷え症は気・血・水すべてに原因があるとし、古くから研究が進められています。自分の症状にぴったり合った薬を服用すれば、100パーセントの人が治る、といっても過言ではありません。
 注意したいのは、冷え症は体力のない人にしか起こらないと思いがちなことです。体力のある人にも冷え症があります。
 また、単に冷えだけでなく、のぼせを伴う場合や、のぼせの自覚症状しかない場合もあるので、自分の症状をよく観察しましょう。


症例●冬でも素足が平気になった
 35歳の主婦A子さんは、数年前から手足がひどく冷え、背中も寒いので、夏でも厚手のシャツを着て、電気座ぶとんを敷いていました。
 体力はあり、肩こりや便秘があり、のぼせて月経不順という症状があったため、それに合う桃核承気湯(とうかくじょうきとう)を服用することにしました。するとだんだんと手足の冷えが軽くなり、1年後には冬でも素足でいられるほどに回復しました。

自分で選ぶ 体力別 冷え・のぼせ症の特効漢方
体力のない人の冷え症では体を温める働きをする薬が用いられる。その代表薬が当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)。顔色が悪く、月経障害のある女性にはぴったりの薬。
体力のある人が、体力のない人用の薬を用いると、かえって症状が悪化することもあるので、注意が必要。
下表の◎=決め手になる症状 ○=あらわれやすい症状 △=ある場合もない場合もある症状を示す。

あなたの体力は?→ ある ふつう ない
自覚症状↓
食欲不振




頭が痛い・頭が重い


ひどく寒がる








顔色が悪い





皮膚が荒れている








疲れやすい





のぼせやすい





めまい(立ちくらみ)がする






肩がこる





口・のどがかわく








胃腸が弱い








どうきがする




みぞおちがつかえている感じ






腹が痛い




手がほてって足が冷える








月経異常




腰が冷える




手足が冷える

特に足の冷えが強い




処方薬参照先 10


1 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)★▲◆
  顔は赤黒く、便秘、肩こりがある人ののぼせに効く。
2 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)★▲◆
  月経異常を伴う冷え・のぼせ症に有効。
3 加味逍遙散(かみしょうようさん)★▲◆
  不安やイライラなどの精神症状を伴う冷え症に効果的。
4 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)★▲
  腰から下が水につかったようにひどく冷えて重く、トイレが近い人に向く。
5 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)★▲◆
  主にのぼせに効果的。立ちくらみ、どうきがする人に。
6 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)★▲
  特にひざから下がひどく冷え、夏でも靴下をはかないと眠れない人に向く。
7 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)★▲◆
  貧血ぎみで、頭痛、めまいがある冷え症に有効。
8 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)★▲◆
  手足の冷えが強く、ときに嘔吐(おうと)や頭痛がする人に合う。
9 五積散(ごしゃくさん)★▲
  腰から下はひどく冷えるのに、上半身はのぼせる人に。
10 温経湯(うんけいとう)★▲
  くちびるが乾き、手のひらがぽかぽかする冷え・のぼせ症に。

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