現代医学 漢方薬 ツボ 民間薬

病気編 鼻の病気 蓄膿症
 手術による治療も効果的ですが、再発するケースも多いようです。漢方では、まず化膿(かのう)・炎症性という体質を改善していくことで、根本治療を行います。手術を受けようかどうか迷っている場合には、一度漢方を試してみてもいいでしょう。

半年から1年で治る
 再発をくり返すようながんこな蓄膿症(ちくのうしょう)は、必ずしも完治するというわけにはいきません。しかし、治るものは半年から1年で完治しますし、完治するのは無理でも、頭痛や鼻づまり、鼻汁がのどへ回る、といった不快な症状が軽くなる場合がほとんどです。
 なお、慢性の場合は、症状が消えても3か月から半年ほどは服用を続けたほうがよいでしょう。


症例●手術後再発が8か月で完治
 10年来、蓄膿症に悩まされていた29歳のW子さんは、思いきって手術を受けましたが、すぐに再発。そこで、首のうしろから背筋にかけてこるという症状に合わせて葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)を選択して服用したところ、症状が軽くなり、8か月後にはほぼ完治しました。

自分で選ぶ 体力別 蓄膿症の特効漢方
蓄膿症に最もよく用いられる葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)に含まれている川きゅうと辛夷という生薬は、鼻の病気全般に効くもの。ほかの薬を選択したときも、鼻汁がのどに入るなどの鼻症状が強い場合にはこれらを加えると、より効果的。
下表の◎=決め手になる症状 ○=あらわれやすい症状 △=ある場合もない場合もある症状 ×=この症状があったら絶対に服用してはならない場合を示す。

あなたの体力は?→ ある ふつう ない
自覚症状↓
便秘しやすい









食欲不振






食べたあと眠くなる










不眠傾向







頭が痛い・頭が重い







汗をかきやすい × ×








手のひらや足の裏に汗をかく










化膿しやすい









顔色が悪い(貧血ぎみ)










皮膚が浅黒い









体がだるい







疲れやすい





みぞおちがつかえている感じ







肩こり・首や背中がはる




せきが出る





口の中が粘ついて苦い






どうきがする









手足が冷える









鼻がつまって苦しい
濃い鼻汁が出る







鼻汁がのどへ回る

処方薬参照先 10 11 12


1 葛根湯(かっこんとう)★▲◆
  急性でも慢性でも用いるが、急性では発熱を伴うとき。
2 葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)★▲◆
  頭痛、鼻づまり、後鼻漏などの強い症状に。
3 大柴胡湯(だいさいことう)★▲◆
  比較的体力があり、便秘ぎみの人によい。
4 小柴胡湯(しょうさいことう)★▲◆
  上腹部がはって苦しく、口の中が粘ついて苦い人に。
5 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)★▲◆
  鼻づまりや鼻汁がのどに入るなどの症状の人によい。
6 辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)★▲
  濃い鼻汁が出たり、のどに入ったりする人に向く。
7 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)★▲
  鼻汁が多い場合には、川きゅうと辛夷を加えるとよい。
8 四逆散(しぎゃくさん)★▲
  大柴胡湯と小柴胡湯の中間の症状に。
9 柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)★▲
  虚弱体質で、皮膚の浅黒い人によい。
10 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)★▲
  胃腸が弱く、下肢が冷え、めまい、頭痛のある人に。
11 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)★▲
  汗をかきやすく、倦怠感(けんたいかん)のある人によい。
12 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)★▲◆
  体力が落ちて、貧血や疲労がひどい人に用いる。

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