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病気編 内分泌・代謝異常・栄養障害 糖尿病
 漢方でも糖尿病の治療はむずかしいといえますが、自覚症状が消えたり、血糖値が正常にもどった例は少なくありません。

軽症以外は現代医学と併用
 漢方薬のみで治療するのは、比較的軽症の場合にかぎります。
 軽症で、食事療法や運動療法が徹底できない人、インスリンの使用に抵抗のある人などは、漢方を試してみるとよいと思います。
 しかし重症になりかけている人は、現代医学での治療と並行して漢方薬を用いるようにしたほうがよいでしょう。

よく効く八味地黄丸
 糖尿病には最も頻繁(ひんぱん)に用いられ、また効果のある薬方です。体力のない人に向く処方ですが、かなり太った、顔色のよい人に用いても効くことがしばしばです。
 特に、ヘその上と下を押してみて、下のほうが腹力が弱いという場合には、まずこの薬が合います。ほかの症状としては、のどがかわく、夜間の排尿回数が多い、疲れるなどがあります。なお、煎じ薬(せんじやく)よりは丸薬を用いたほうが効果的です。

自分で選ぶ 体力別 糖尿病の特効漢方
体力のある人が、自分に合う漢方のほかに、八味地黄丸(はちみじおうがん)を併用したい場合には、2つを一度に服用しないほうがよい。
下表の◎=決め手になる症状 ○=あらわれやすい症状 △=ある場合もない場合もある症状を示す。

あなたの体力は?→ ある ふつう ない
自覚症状↓
便秘しやすい








頻尿(ひんにょう)・多尿








尿量が少ない








夜間の排尿回数が多い









不眠傾向








食欲不振





頭が痛い・頭が重い






汗をかきやすい






顔色が悪い(貧血ぎみ)








疲れやすい



のぼせやすい






肩がこる





せきが出る




濃い粘りけのあるたんが出る








口・のどがかわく




口の中が粘ついて苦い






吐きけまたは吐く







みぞおちがつかえている感じ






足がむくむ







手足がほてる








処方薬参照先 10 11


1 大柴胡湯(だいさいことう)★▲◆
  みぞおちから脇腹に圧痛があり、便秘傾向の人に。
2 小柴胡湯(しょうさいことう)★▲◆
  みぞおちから脇腹に圧痛があり、ロ中が粘つく人に。
3 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)★▲◆
  太鼓腹で便秘がちの人によい。
4 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)★▲◆
  脈、腹ともに十分に力があり、初期の糖尿病によく使う。ロ渇(こうかつ)、多汗、多尿の人向き。
5 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)★▲◆
  ロ中が粘ついて苦く、のぼせやすく、上半身に汗をかく人によい。
6 五苓散(ごれいさん)★▲◆
  のどはかわくが、水を飲むと吐いてしまうという人に効く。
7 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)★▲
  疲れやすく、首から上に汗をかきやすい人に向く。
8 炙甘草湯(しゃかんぞうとう)★▲
  かなり進行した糖尿病で、のぼせて汗をかき、しばしば脈拍が乱れ、胸が苦しくてゼイゼイする人に用いる。
9 竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)
  口のかわきが強く、せきが出たり、のぼせが強くて苦しいといった症状に効く。
10 八味地黄丸(はちみじおうがん)★▲◆
  腹力が、上腹部にくらべ、下腹部のほうが低下している人によい。
11 四君子湯(しくんしとう)★▲◆
  体力が落ち、食欲不振や胃もたれのある人に用いる。

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