現代医学 漢方薬 ツボ 運動 民間薬

症状編 目が疲れる
目の疲れが影響する部分
目の疲れは、視神経から脊髄(せきずい)内の神経を通じて頭や首、肩などにまで影響する。オレンジ色の着色部分に痛みやこりを感じる

どんな自覚症状か
 目の疲れは、医学的には「眼精疲労」といいます。
 自覚症状としては、●目がかすむ、●目がうるむ、●目がしょぼしょぼする、●目の奥が痛む、●光をまぶしく感じる、●まぶたがけいれんする、●視野に異常を感じる、などです。
 また、目の疲れのために、視神経を通していろいろな部分に影響が出ます。●肩がこる、●頭が重い、●後頭部から首すじにかけてのこりや痛み、●ひたいから前頭部にかけての痛み、●鼻のつけ根からまゆのあたりの痛み、などです。

目に原因がある場合
 目が疲れる最も一般的な原因は、目の使いすぎです。細かい文字や、コンピューターやワープロの画面などを長時間見ていると、当然目が疲れてきます。
 老視、近視、遠視などでめがねが合っていない場合に起こります。2年に1度くらいは検眼をして、めがねを調整する必要があります。
 これらは病気によるものではなく、目の奥にある水晶体の調節機能が低下するためです。
 目に病気があるときも、最初、目の疲れとして自覚されることがあります。なかでも緑内障は、まず目の疲れを自覚することが多く、目のかすみやうるみ、目やにがふえるなどの症状も出てきます。ゆるやかに進行する場合だけでなく、急に激しい症状が起こり、すぐに失明する危険の出てくるものもあるので、注意が必要です。
 そのほか、次のような症状が起こったときは、眼科の診察を受けます。
●両方、あるいは片方の目の視力が急に低下する、●頭痛や嘔吐(おうと)を伴った突然の目の痛みがある、●視野が狭くなったり、欠けたりする、●目がかすんで、霧がかかったように見える、●目の前に、小さな虫のようなものや、チラチラ光るものが見える、●目の充血がひどい、●目やにや涙がふえる、●ひとみが白や緑色にくもる。


目以外に原因がある場合
 目以外の病気が原因で目が疲れるものには、脳の障害糖尿病低血圧症更年期障害などがあります。これらの病気はふつう、さまざまな症状を伴いますが、ときに目の疲れだけを感じることもあります。
 病気のほかにも、●かぜなどで体の調子が悪い、●疲労が蓄積している、●ストレス、●照明や採光など、環境に問題があるといった原因が考えられます。

目が疲れるときの手当
 まず原因を見分けるために視力検査、眼底検査、眼圧検査などを受けます。
 目の屈折に異常があったり、老視の場合には、めがねやコンタクトレンズで矯正(きょうせい)します。水晶体が老化した白内障の場合には、樹脂製の人工水晶体と交換する手術が主に行われます。
 ほかに目の病気がある場合には、その治療をします。
 目薬は一時的に目がすっきりしますが、根本的な治療にはなりません。
 また、目以外の病気が原因で目が疲れる場合には、それらの病気の治療をします。
 こういった原因によらず、単に目が疲れやすい人もいます。そのような人は、日ごろから次のような注意をします。
●照明に気をつける、●仕事の合間に、1分間ほど目をつぶったりして休ませる、●意識的にまばたきをして目の表面をぬらすようにする、●目だけでなく、体も休ませる、●紫外線の強い時期にはサングラスをかける。


●目が疲れたときは温めるほうが効果的 冷やしてもよいのだが、緊張をほぐすには湯を絞ったタオルなどで温めたほうが効果がある。

●手元だけを明るくすると目が疲れる 読書をするには500ルクスが最適だが、周囲の壁にも100〜150ルクスの明るさが必要。