現代医学 漢方薬

症状編 どうきがする
心臓の働き
心臓の大きさ――握りこぶし大
心臓の重さ――約300g
心拍数――1日に10万回
血液の運搬量――1日に10リットル入りバケツに800杯分の血液を循環させ、全身に酸素と栄養を送りつづけている

 心臓は、休みなく活動しています。ふだんはそれを意識しませんが、ときとして鼓動を感じることがあります。それがどうきです。

脈拍が診断の目安になる
 どうきは自覚症状ですが、これは脈拍で客観的に知ることができます。脈拍は、心臓の拍動に一致し、心臓の送血量がふえると、つまり心臓に負担がかかると、脈は速くなります。逆に減ると脈は遅くなったり、ふれなかったりします。
脈が速くてどうきがする 心臓の疾患がまず第一に疑われます。心不全心臓弁膜症では、静かにしていてもどうきや息切れを訴えます。また呼吸器の病気、たとえば、肺気腫(はいきしゅ)肺線維症では、肺でのガス交換がうまくできず、酸素不足になってどうきが起こります。
 そのほか貧血甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)でも絶えずどうき、息切れを訴えます。
 突然激しいどうきが起こり、脈が1分間に150〜200にもなるのは発作性頻拍症(ほっさせいひんぱくしょう)ですが、まれです。
脈が乱れてどうきがする 脈が強くなったり弱くなったりしてどうきがするときは心房細動(しんぼうさいどう)です。心臓弁膜症や冠状動脈の動脈硬化症、甲状腺機能亢進症の人にみられます。
 脈が一瞬とぎれるのは期外収縮です。若い人の場合は、過労か喫煙、アルコールの飲みすぎが原因によるもので、多くの場合心配はいりません。高齢者の場合には、心臓の異常、ことに高血圧か動脈硬化による心臓病のことが多いので、心電図の検査が必要です。
脈が遅くてどうきがする 心臓の刺激伝導系に障害が起こると、脈が極端に少なくなります。この状態は心ブロックと呼ばれ、冠状動脈の動脈硬化がかなり進んだ人にみられます。脈が30以下になると、めまいや意識喪失が起こり、危険です。

どうきの検査と手当
 中年過ぎの人で、階段を上ったときにどうきを感じたら、医師の診察を受けて、冠状動脈の動脈硬化が始まっていないかどうかをチェックしてもらいましょう。
 どうきが、いつ、どんなふうに起こったかを知るには、ホルター心電計を使うのがいちばんです。起床時から睡眠中まで身につけて、動作と拍動のようすを知ります。
 なお強心薬として医師が使うものに、ジギタリスがあります。そのほか血管拡張薬や抗不整脈薬などが処方されます。
 市販の心臓の薬は、疲労した心臓の筋肉を賦活させる目的で作られたもので、たとえば不整脈があるとか、弁膜症があるなどというときは、原因に即した薬が必要です。

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