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症状編 腹が痛い
 腹痛は、消化器官の病気だけでなく、さまざまな病気の症状としてあらわれます。そのため腹痛に用いられる薬は非常に多種類にわたります。

痛みの場所で薬が違う
 薬選びは、基本的にはあくまで症状に合わせますが、痛みの場所や種類による目安もあります。
 腹の上部が痛むときは、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)、胃のあたりの痛みには安中散(あんちゅうさん)が効くことが多いようです。
 虫垂炎(盲腸炎)の痛みには、大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)が非常によく用いられますが、ごく初期には桂枝加芍薬湯が効果的です。

激しい痛みには
 激烈な痛みをやわらげるために芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)桂枝加芍薬湯を、頓服薬(とんぷくやく)として用いることもあります。服用後数分から数十分で痛みを止めることができます。
 なお、突然の激しい痛みの場合には、緊急治療を要することがありますので、すぐに医者に行き、X線や超音波などの検査を受け、原因を調べてください。検査結果を待つ間に、これらの薬を服用してもかまいません。

自分で選ぶ 体力別 腹痛の特効漢方
ふだん体力がある人でも、過労などで一時的に体力が落ち、それが腹痛につながっていることもある。現在の体力も考慮して、薬を選ぶようにする。
下表の◎=決め手になる症状 ○=あらわれやすい症状 △=ある場合もない場合もある症状を示す。

あなたの体力は?→ ある ふつう ない
自覚症状↓
便秘しやすい









下痢しやすい







食欲不振






顔色が悪い(貧血ぎみ)







体がだるい・疲れやすい






のぼせやすい










肩がこる・首や背中がはる








口・のどがかわく









口の中が粘ついて苦い










胸やけがする・げっぷが出る









どうきがする









みぞおちのあたりが痛い






みぞおちがつかえている感じ





腹が激しく痛む






下腹部が痛い








おなかがはって苦しい








腹が鳴る








腸がもくもくと動くのを感じる










腰が冷える










下腹部が冷える








手足が冷える






月経異常










処方薬参照先 10 11 12


1 桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)★
  おなかがはって、みぞおちが痛む、便秘の人。
2 大黄附子湯(だいおうぶしとう)
  老人の強い便秘に伴う腹痛、特に左腹が痛む場合に効く。
3 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)★▲◆
  みぞおちがつかえている感じがある慢性的な腹痛に。
4 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)★▲
  急に起こる腹痛によく効く。
5 胃苓湯(いれいとう)★▲
  下痢や嘔吐(おうと)がある人の腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)や軽度の腹痛に効く。
6 小建中湯(しょうけんちゅうとう)★▲
  虚弱体質の慢性的な腹痛や胃・十二指腸潰瘍による腹痛に。
7 大建中湯(だいけんちゅうとう)★▲
  腸がもくもくと動く人で、下腹部が冷えて痛むタイプに。
8 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)★▲◆
  しぶり腹で腹部膨満感がある人の腹痛に効く。
9 安中散(あんちゅうさん)★▲◆●
  胃病が長く続き、胃のもたれや胸やけのある人に効く。
10 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)★▲◆
  胃をたたくと水の音がし、おなかがゴロゴロ鳴る人に。
11 生姜瀉心湯(しょうきょうしゃしんとう)
  胃がもたれ、おなかがゴロゴロ鳴る人に。
12 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)★▲◆
  冷え症で月経周期に伴ってあらわれる腹痛によく効く。

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