五十肩は、そのままでも自然に治ることがありますが、漢方薬を用いると症状が早く軽快します。
体力がある人は
五十肩の初期の症状で、まだ体が壮健であるうちは葛根湯(かっこんとう)が効きます。
体力がふつうの人は
二朮湯(にじゅつとう)がよく効きます。これは五十肩の専門薬といってもよく、体力のあるなしにかかわらず用いて有効なことがあります。特に体格は比較的よく、胃腸はあまり強くない人の五十肩には著しい効果があります。
急性期で夜間に痛みが激しい場合には、桂枝二越婢一湯(けいしにえっぴいっとう)が効きます。特に、体全体は熱いのに、肩だけが寒いという人には効果的です。
そのほか、痛みは軽いが慢性化した五十肩にはよく苡仁湯(よくいにんとう)が使われます。
体力がない人は
附子(ぶし)の入った桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)や甘草附子湯(かんぞうぶしとう)が有効です。前者は、冷え症で尿量が少ない人の五十肩によく効き、後者はのぼせやすくて尿量が少ない人に向きます。
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