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病気編 皮膚の病気 じんま疹
 皮膚の一部に、境界のはっきりした赤みやふくらみができて、かゆみを伴うのがじんま疹(じんましん)です。

原因
 原因は、食べ物、食品添加物、薬物、汗、花粉、物理的刺激、内臓疾患など、いろいろです。
 物理的刺激で起こるものには、温熱じんま疹、寒冷じんま疹、日光じんま疹、人工じんま疹などがあります。人工じんま疹というのは、肌に直接あたった物理的刺激が原因でできるものです。
 じんま疹には急性と慢性があり、それぞれアレルギー性のものとそうでないものがあります。アレルギー性のものはそれほど多くありません。原因がわからないものもかなり多くみられます。
 じんま疹はたいへんポピュラーな病気です。特に、20〜30歳代に多く、10歳以下、60歳以上では少ない傾向があります。

症状
 かゆみを伴う部分的な赤みやふくらみ{膨疹(ぼうしん)}が代表的な症状です。形や大きさはさまざまで、点のように小さいものから、背中や腕に広がるもの、円状、環状、みみず腫れ(みみずばれ)、地図のような形のものなどがあります。また、時間がたつにつれて大きくなったり、形が変わったりもします。
 おなか、太もも、また、おしり、乳房周辺によくできますが、頭から手足、背中など、どこにでもできます。まれですが、口の中やのどなどの粘膜にできることもあります。
急性じんま疹 症状のあらわれ方が急激で、1週間くらいで治ります。症状は強く、全身の皮膚に出ることが多いものです。
慢性じんま疹 症状は軽いものの、1か月以上から1年ほどもだらだらと続くタイプです。毎日、体のどこかにできたり、ある時間だけできる、体のごく一部だけにできるといった状態が続きます。

検査
 アレルギー性の場合は、皮膚反応テストという検査法を用います。皮膚を少し傷つけたところに、原因と思われる物質を液体にしたものをたらします。15〜20分後に膨疹ができていれば、その物質が原因です。ただし、原因がわかるまで何回もテストをくり返すことが多く、根気が必要です。

治療
 原因をつきとめて、とり除くことが、根本的な治療となります。
 しかし、原因がわからないことも多く、実際には対症療法が中心に行われます。
 効果が高いのは、抗ヒスタミン剤と抗アレルギー剤の内服や注射です。アスピリンの服用は厳禁です。急性で重症の場合には、ステロイド剤が投与されることもあります。どの薬も、医師の指示に従って使うことが大切です。
 ぬり薬はあまり効果がないので、かゆみを忘れるためには、冷やしたり、何かで気をまぎらすほうがよいようです。
 アレルゲン(アレルギーを起こす物質)がわかっている場合は、減感作療法(げんかんさりょうほう)という方法が行われます。


じんま疹の主な原因
食品
食品添加物
青魚、貝類、エビ、カニ、卵、肉類、ソバ、ミルクなど
薬物 抗生物質、アスピリン、ぺニシリン、サルファ剤など
吸入物 花粉、ハウスダスト、綿ぼこり、ペット類の毛、ダニ、かび、細菌など
物理的刺激 人工じんま疹(ベルト、時計バンド、ブラジャーなど)
温熱じんま疹(温水や温風に当たったところにできる)
寒冷じんま疹(冷たい水や風に触れたところにできる)
日光じんま疹(太陽光線に直接当たった部分にできる)
運動や緊張のための発汗が原因。皮下にある交感神経の末端で、アセチルコリンが分泌されるために起こる。慢性になりやすい
病気 内臓に慢性的な感染症があったり、化膿性の病巣がある場合
ハチ、ムカデ、イソギンチャクなど
心因性 ヒステリー、てんかん、自律神経失調症など。慢性になりやすい

●じんま疹とよく似た症状 B型肝炎の初期にみられる。B型肝炎では発熱、関節の痛みがあり、発疹(ほっしん)のあとが褐色になる。