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病気編 内分泌・代謝異常・栄養障害 痛風
痛風結節
痛みの発作をくり返すうちに、痛風結節といって、手や足の関節が上図のように腫れてくる

 痛風は、血液の中に尿酸がふえたために起こります。
 尿酸は、新陳代謝によってできる体内の老廃物で、腎臓(じんぞう)で尿中に排泄(はいせつ)され、血液中濃度は一定レベル以下に保たれているのが健康な状態なのです。
 ところが、体内で尿酸がつくられすぎたり、排泄がうまくいかなかったりすると、血液中の尿酸が多くなりすぎてしまいます。そしてその状態(高尿酸血症)が続くと、体液に溶けにくい尿酸は、体のいろいろなところに沈着し、関節など、特に沈着しやすいところで痛風発作が起こるようになります。
原因
 原因として考えられるのは、体質と食事です。女性よりは男性のほうが、痛風になりやすい傾向があります。年齢的には30歳代以降に多く、この病気の大部分は中年男性に起こります。

症状
 発作は突然起こります。夜中や明け方に起こることが多く、関節の痛みと腫(は)れが特徴です。激痛のある部分は、赤く腫れ、ちょっと押しただけでも痛みます。2〜3日から1週間で発作はおさまります。
初めての発作 大部分は足の親指のつけ根に起こります。
2度目以降の発作 忘れたころに再び痛みにおそわれます。親指以外の足の指、手の指、足首、ひざ、ひじなどの関節でも起こります。しだいに発作の間隔がせばまり、1回の発作の時間もだんだん長くなります。
 リウマチと違い、痛みが一時に多くの場所にくることはありません。

検査と診断
 足の親指のつけ根に痛みの発作があることと、血中尿酸値の高いことが、診断の決め手になります。
血液検査 尿酸値が3〜7mg/dlなら、正常範囲なので心配ありません。異常とみなされるのは7mg/dl以上の場合です。
 尿酸値には、個人差や男女、年齢による差もあります。また、尿酸値が高ければ必ず痛風になるというわけでもありません。しかし、7mg/dl以上ある場合には、たとえ現在は発作が起きていなくても、十分な注意が必要です。

治療
 痛風のもとになる高尿酸血症の根本的な治療法は、まだ開発されていませんが、尿酸値をコントロールする薬物療法と食事療法が治療の中心になります。
 発作時には発作を止める作用のあるコルヒチンを服用します。尿酸値をコントロールする薬(尿酸の排泄をうながしたり、つくられすぎるのを抑えたりする)は、発作のときだけでなく、ふだんから飲みつづけることが大切です。
食事 尿酸のもとになるプリン体を多く含む食品、脂肪、アルコールを控えます。尿酸の排泄をうながすために、水をたくさん飲むことも重要です。
生活上の注意 痛風になっても、その後、治療が正しく行われていれば再び発作が起こるということはほとんどありません。しかし、たとえ発作がなくなったとしても、尿酸の量を正常の範囲内に維持する治療は一生続けます。
 この治療を放棄すると、再び発作が起こり、手や足の関節がふくれて少しずつ大きくなり、運動が不自由になるばかりでなく、変形してしまいます。また腎結石、尿路結石を引き起こしたり、脳や心臓に血管障害を起こすこともあるので、治療は必ず続けます。