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| 症状編 下痢〈コラム〉 |
| 病原性大腸菌 O-157 |
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O-157は、大腸菌の一種です。一口に大腸菌といっても、その種類は約180種を超えます。しかし、これらの菌がすべて人に害を与えるわけではありません。 大腸菌は、大きく“善玉菌”と“悪玉菌”に分けられます。“善玉菌”は、もともと私たちの腸の中に存在しているもので、健康維持に欠かせない菌です。一方、“悪玉菌”は、口から体内に入り込み、下痢や腹痛などさまざまな症状を引き起こします。病原性大腸菌 O-157は、この“悪玉菌”に属するものです。 O-157は、体内に入ると腸壁にとりつき、腸管内で増殖します。その際に“ベロ”という毒素をつくり出します。このベロ毒素が腸管の細胞に作用し、さまざまな症状を引き起こすと考えられています。 ただし、現在の段階では、O-157の明確な実体は、はっきりわかっていないのが実状です。 O-157に感染すると、激しい腹痛を伴う下痢が起こります。初めのうちは、水のような便をくり返しますが、やがて便に血がまじるようになります。重症な場合には、排便時に、真っ赤な血が出るようになります。 さらに、一度下痢がおさまったとしても、感染者の一部は「溶血性尿毒症症候群(HUS)」という重篤な状態に陥ります。HUSは、突然、血液中の血小板が減少し、赤血球が破壊されて(溶血)、腎機能(じんきのう)が極度に低下する病気です。確実な治療法がないため、死に至ることもあります。 O-157感染には、現在のところ有効な治療法が見つかっていません。抗生物質の効果はありますが、毒素に対しては効きません。ですから、感染を未然に防ぐためには、予防法を徹底させることが重要になります。 予防法の三原則としては、「よく手を洗う」「調理器具は流水でよく洗う」「食物は十分に加熱してから食べる」などがあげられます。O-157は、空気感染、接触感染することはありません。菌が口から入ってはじめて感染するのです。調理をする際、食事をする際には、特に、これらの予防法を守るよう心がけてください。 また、「下痢が続く、血便が出る」などの疑わしい症状があらわれたときには、すぐに病院に行ってください。素人判断で下痢止めの薬などを服用すると、かえって逆効果になることもあります。きちんと医師の診断を受けたうえで、処方された薬をのむようにしてください。 |