現代医学 漢方薬

病気編 女性の病気 不妊症
 特に避妊をしていないのに結婚後2年以上たっても妊娠しない場合を、不妊症といいます。
 現在、不妊症で悩んでいる夫婦は10〜15組に1組とされています。不妊症は女性の病気だと思われがちですが、男性のほうに原因がある場合も多く、その数も全体の4割近いものです。

女性に原因のある場合
 卵子の誕生から排卵に至る過程で異常があると、不妊の原因となります。
卵管の通過障害 女性不妊の原因でいちばん多いものです。卵管がつまっているために精子が入れず、受精することができません。
卵巣機能の異常 卵巣に異常があって、排卵が起こらない無排卵性月経の場合には、妊娠できません。
子宮の異常 子宮内膜症などの病気のため、子宮の受け入れ態勢が不十分だと受精卵が着床できません。
頸管(けいかん)の通過障害 頸管部分に異常があると、精子がそれ以上あがってこられません。

男性に原因のある場合
 精子の誕生から射精までの過程で、どこかに支障をきたしていると不妊の原因になります。
乏精子症 精子がつくられても、数が少なかったり(精液1ml中に精子が4000万以下)、運動能力が低いために、受精させることができません。
無精子症 射精される精液の中に、精子が存在しないケースです。
 なお、夫婦とも異常がない場合は、機能性不妊といいます。

検査と治療
 婦人体温測定、子宮内膜検査などの一般検査のほか、腹腔鏡検査(ふくくうきょうけんさ)、抗精子抗体などの特殊検査を行って不妊の原因をつきとめます。
 治療は、ホルモン療法や手術があります。最近はすぐれた排卵誘発剤が開発され、効果を上げています。精子減少症に対しては人工授精を行うことがあります。体外受精の研究も進み、日本でも数例成功しています。


●精子がつくれない原因 男性不妊患者の約4割が精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)で睾丸(こうがん)の温度が高くなることが原因。手術で回復が可能。