|
|
現代医学 |
|
漢方薬 |
|
ツボ |
|
運動 |
|
| 病気編 膠原病 慢性関節リウマチ |
|
|
|
|
リウマチ発症のしくみ 原因は不明だが、上に示したような複数の要因が相互に関係し合って、発症すると考えられている |
|
|
初期に症状が出やすい関節と腫れ方の特徴 手指の第2・3関節、指のつけ根、手首に症状があらわれやすく、腫れ方は紡錘形(ぼうすいけい)となる |
|
|
関節の変形 症状が進むと手全体が変形してくる |
原因
この病気の原因はわかっていません。しかし患者の血清中から、健康な人にはないリウマトイド因子と呼ばれる自己抗体が見つかります。そのため、何らかの原因で体のなかに自己免疫現象が起こり、その結果がいろいろな症状と関係してくると考えられています。また環境、栄養障害、外傷などが誘因となって発病することもありますが、この病気にかかりやすい体質が大きな要因と考えられています。
症状
ごく初期は微熱、全身の疲労感、食欲不振などが続き、ときどき関節が痛む程度ですが、やがてはっきりとした症状が出てきます。
関節炎 一般に、手足の関節は早く、強くおかされます。脊椎(せきつい)とくに頸椎の関節は遅れて出てくることが多いようです。
まず、こわばりがあり、続いて腫(は)れと痛みがあらわれます。やがて手指や足の指に変形が起こります。関節炎が全身に広がると熱も出ることがあり、元気を失ってきます。
朝のこわばり 朝、起きるときに関節や体がこわばり、自由に動かせません。ゆっくり運動していると、少しずつ動くようになってきます。
皮下結節 皮下結節というのは、ひじ、ひざ、後頭部、指などの、圧迫を受けやすい部分にできる小さいかたまりで、痛みはありません。病気が進行すると出やすくなります。
全身の症状 全身がおかされてくると、内臓や目などにもさまざまな症状があらわれます。
慢性関節リウマチは関節の病変が特徴ですが、なかには全身の血管に炎症をおこし心臓や、肺などの内臓の病変がひどい場合があります。そのために死亡する例も多く、このような特別なタイプを悪性関節リウマチと呼んでいます。厚生省の難病に指定され、医療費は公費負担です。
検査と診断
血液をとって、慢性関節リウマチの患者に特徴的な、血清中のリウマトイド因子を検査します。また炎症の程度を知るために赤沈やCRPという反応も調べます。関節のX線検査も大切です。
その他全身の症状も含めて総合的に判断して、診断が行われます。
治療
慢性関節リウマチの治療の目的は●全身の管理、●痛みを抑える、●関節の変形の防止、●関節の機能の維持、にあります。このために安静と運動、理学療法、薬物療法が必要になります。
微熱があったり、関節症状が強く、全身の疲労感が激しいときには、全身の安静と関節の安静が大切です。
しかし関節が動かなくなるのを防止するために、少しずつ体を動かしていくようにしましょう。長い間運動をしないでいると、関節やそのまわりの筋肉が衰えてくるばかりか、変形や固定がおこり、さらに心臓や肺の機能も低下して全身が衰えてしまいます。
高熱や激しい関節炎症状がある急性期の場合は、安静状態を保ちますが、この場合も1日数回深呼吸し、手足の筋肉に力を入れる運動をします。そして徐々に全身の関節を動かすようにします。
運動をしている間、痛みは多少強まるものですが、運動終了後も2時間以上続くようでしたら、運動量を減らしてください。
薬は非ステロイド性抗炎症剤、抗リウマチ剤を服用します。経口薬や坐薬(ざやく)、塗布薬のほか、金剤(金チオリンゴ酸ナトリウム)の注射も行われています。1週に1回、6週間以上続けると、やがて効果がみられるようになります。
炎症がとくに強いときはステロイド剤も用います。
また温浴などの理学療法や、整形外科的な治療もあります。
生活上の注意
痛みの誘因を避ける 寒さは痛みの誘因になります。冬は部屋を十分に暖房しましょう。夏の冷房にも気をつけましょう。湿気も痛みの大敵です。過労も避けます。
周囲の人たちの注意 この病気の患者は関節の痛みに対する苦痛のほかに、関節の変形に対する不安や、思うように社会生活が送れないためのいらだちなどの悩みをもっています。周囲の人たちはこうした患者の気持ちを思いやって看護にあたることが大切です。
結婚・妊娠・出産 女性に多い病気であるためよく問題になりますが、臆病(おくびょう)になりすぎてはいけません。ただし妊娠するときは、医師と相談のうえ、薬をなるべく安全性の高いものにし、また量も減らすようにします。
●リウマチに有効な作業療法 折り紙、おはじきなどのゲームや編み物など、リハビリと同時に気分転換にもなる。