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病気編 脳・脊髄・神経の病気 神経痛
 神経痛は、現代医学的にもよい薬はたくさんありますが、漢方でも比較的治しやすい病気の部類に入ります。

痛みによる体力の見分け方
 一般に、夜、激しく痛むのは体力のある人に多く、夜より昼のほうが痛みの強い人は、体力が落ちています。薬の選択の際は、体カの有無を判断して選択するとよいでしょう。

遅くとも半年で治癒
 症状にぴったり合った薬を服用すれば、2〜3週間で何らかの効果が出てきます。そして半年以内には完治する例が多いようです。
 なお、痛みが激しい場合ほど早く治り、痛みはそれほどでもない場合のほうが、意外と治りが遅い傾向があります。


症例●歩行困難が3か月で治癒(ちゆ)
 25歳のO夫さんは、坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)で歩くこともできませんでした。左右の腹直筋がピーンとはっている症状から、それに適応する芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を服用してみたところ、20分後には痛みがとれるという速効性を示し、3か月後には完全に治癒しました。

自分で選ぶ 体力別 神経痛の特効漢方
最も利用されるのが芍薬甘薬湯(しゃくやくかんぞうとう)だが、体力が落ちていて手足が冷えるという場合には、附子(ぶし)を加えるとよい。附子は劇薬のひとつだが、加工附子のエキスを用い、1日5gまでならば、副作用の心配はまずない。
下表の◎=決め手になる症状 ○=あらわれやすい症状 △=ある場合もない場合もある症状 ×=この症状があったら絶対に服用してはならない場合を示す。

あなたの体力は?→ ある ふつう ない
自覚症状↓
便秘しやすい










尿量が少ない








夜間の排尿回数が多い










食欲不振










頭が痛い







汗をかきやすい ×








顔色が悪い(貧血ぎみ)










顔が赤黒く脂ぎっている










皮膚が荒れている










のぼせやすい







肩が痛い










首や背中がはる










ふけが出る










手足の筋肉がひきつりやすい










みぞおちがつかえている感じ










胸のあたりが痛い










腰から下が冷える









手足が冷える






月経異常










諸関節の腫(は)れ・痛み






四肢の疼痛(とうつう)・こわばり・まひ


ひどく寒がる










処方薬参照先 10 11 12


1 葛根湯(かっこんとう)★▲◆
  比較的体力があり、疼痛疾患(とうつうしっかん)の初期に効く。
2 小陥胸湯(しょうかんきょうとう)
  肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)の人によく効く。
3 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)★▲◆
  体力があり、のぼせて便秘がちな人によい。
4 麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)★▲
  関節や筋肉が腫れて痛む場合に効く。
5 二朮湯(にじゅつとう)★▲
  首から肩にかけて痛む人に。
6 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)★▲
  縦に伸びる腹の筋肉が強く緊張している人によい。
7 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)★▲
  三叉神経痛、坐骨神経痛、肋間神経痛などによい。
8 五積散(ごしゃくさん)★▲
  腰から上はのぼせるのに、腰から下は冷える人に向く。
9 桂枝加附子湯(けいしかぶしとう)
  体力があまりなく、血色も悪く、冷え症の人によい。
10 疎経活血湯(そけいかっけつとう)★▲
  腰から下肢の関節、神経が痛む人に効く。
11 八味地黄丸(はちみじおうがん)★▲◆
  坐骨神経痛や老人で腰から下に力のない人に向く。
12 茯苓四逆湯(ぶくりょうしぎゃくとう)
  寒がる、顔色が悪い、疲れやすいなどの症状のある人に。

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