現代医学 ツボ

病気編 胆道・膵臓の病気 胆嚢炎/胆管炎
胆嚢と胆管

原因
 胆嚢(たんのう)や胆管の炎症が、胆嚢炎、胆管炎です。この2つは、いっしょに起こることが多く、合わせて胆道炎と呼ぶこともあります。
 胆石があると胆嚢に炎症が起こりやすく、胆嚢炎があると胆石ができやすい傾向があります。
 炎症の直接の原因は、細菌です。胆石があって、胆汁の流れが悪くなると、もともと胆汁には細菌が育ちやすいため、感染もしやすくなります。また、腸の中の細菌が逆流したり、血液にまじった細菌が直接胆嚢に侵入することもあります。
 胆嚢炎、胆管炎には、急性のものと慢性のものがあり、症状のあらわれ方が違います。

症状
 代表的な症状は、上腹部の痛みと発熱です。
急性の場合 症状は突然あらわれることが多く、右上腹部の痛みと発熱が、同時に起こります。寒けや震えも伴います。38〜39度以上の高熱になり、黄疸(おうだん)が出ることもあります。
 症状がひどいときは、右肩や背中のほうまで痛みます。吐きけや嘔吐(おうと)もみられます。炎症の範囲が広がると、腹膜炎を起こす危険性もあるので要注意です。発作は、一度はおさまっても再びあらわれ、くり返して起こる傾向があります。
慢性の場合 症状の起こり方は、ゆるやかなことが多く、急性のものから移行することもあります。右上腹部やみぞおちに、ときどき鈍い痛みを感じたり、不快感や重苦しい感じがあります。熱が出ることもあります。
 脂肪分の多い食事、暴飲暴食、運動、仕事の疲れ、ストレスなどで症状が悪化し、吐きけ、嘔吐、食欲不振、便秘が起こることもあります。

検査と診断
 胆嚢炎や胆管炎とよく似た症状を示すものに、膵臓(すいぞう)の炎症・がんがありますが、この場合の痛みの位置は、みぞおちからやや左の上腹部で、持続する時間も長いので見分けがつきます。
 胆嚢炎のときには血液中の白血球がふえるので、血液検査で正確な診断ができます。胆汁をとって細菌や白血球で濁っていれば、やはり胆嚢の炎症であることがわかります。

治療
応急処置 まず安静にして寝かせます。右上腹部の痛む場所を、冷やしたタオルなどで冷湿布します。嘔吐があるときは、脱水症状にならないように、湯ざましを少量ずつ飲ませるなどしながら、医師の処置を待ちましょう。
 急性、慢性に共通の治療法として、鎮痛薬や解熱剤、抗生物質がよく使われます。抗生物質の効き目を促進させ、胆汁がよく流れるようにするため、利胆剤を用いることもよくあります。
 慢性の場合、薬で効果があらわれないときは、十二指腸ゾンデという管で胆汁をとり出す方法を使うこともあります。急性、慢性ともに、場合によっては手術します。
生活上の注意 食事療法が中心です。脂肪の多いものや刺激物、消化の悪いものを食べないように注意します。

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●胆石の発作を防ぐ食事の注意 油っこいものを避け、3食をきちんととる。発作を誘発するアイスクリームやビールにも注意。