現代医学 漢方薬

病気編 内分泌・代謝異常・栄養障害 やせ症 〈コラム〉
食欲不振に効く漢方薬
 体の具合が悪いというわけではないのに、なんとなく食欲がない、食べてもおいしく感じられない、というときがあります。こういう場合には、漢方が大いに力を発揮します。
 たとえば、神経性の食欲不振なら抑肝扶脾散(よくかんふひさん)が非常によく効きますし、食欲があるのにいざ食卓に向かうと食べられない、という人には人参湯(にんじんとう)六君子湯(りっくんしとう)がよく、夏ばてや暑気あたりで食べられないという人には、清暑益気湯(せいしょえっきとう)が効果的です。
 そのほか、次のような漢方薬が食欲不振に用いられます。
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう) おなかがゴロゴロ鳴り、ガスがたくさん出て、下痢しやすく、吐きけや吐くことの多い人に効く。
平胃散(へいいさん) 胃のあたりが少し痛んでもたれ、はって苦しいときによい。
生姜瀉心湯(しょうきょうしゃしんとう) 腹が鳴って胸やけがあり、かなり下痢しやすい人に。
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう) 顔色が悪い、だるいなど、ひどく体力が落ちた人に。
茯苓飲(ぶくりょういん) 体力がなく、胃がもたれ、食後、苦しまずに吐く人に。