| 基礎知識編 PART1 民間療法入門 | |
| 作っておくと便利な家庭常備薬 |
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梅肉エキス 梅のエッセンスで、梅干しの30倍もの薬効があるといわれています。胃炎や腸炎、胃けいれんなどに伴う下痢、痛みを止める効果があります。特に急性症状の場合には、日に何度か少量を服用し、そのあと20〜30分は水分をとらないようにします。 健胃整腸に、毎日少しずつ飲むのもよいでしょう。夏ばて解消にも効きます。 作る際に塩を用いないので、腎臓病(じんぞうびょう)、心臓病などがあって塩分制限が必要な人も安心して用いることができます。 |
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梅肉エキスの作り方 青梅1kgをよく洗い、水をふきとる。陶製のおろし器か、すり鉢ですりおろし二重にしたガーゼで絞りとった汁をほうろうか陶製の鍋に入れ、弱火にかける。かき混ぜながら黒く粘りつくまで煮つめ、熱いうちに容器に移す |
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酢卵・卵油 ともに伝統的な民間薬です。 酢卵は、鶏卵を醸造酢で溶かして作るので、卵の良質なたんぱく質、脂肪、ビタミン、無機質に、卵殻のカルシウム、酢に含まれる有機酸、アミノ酸がミックスされています。そのため、疲労回復、動脈硬化の予防、食欲増進、消化吸収の促進、血圧降下、肝臓病・糖尿病の治療などに効用があります。1日50mlを3回ほどに分けて、飲むとよいでしょう。 卵黄が溶けたあとは腐敗しやすいので注意(卵油についてはここをクリック)。 |
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酢卵の作り方 広口のびんに洗った鶏卵2個をそのまま入れて酢400mlを注ぎ、冷蔵庫に入れる。2〜3日たつと皮が溶けて薄くなるので、箸などでとり除き、残りをかき混ぜる。1日50mlほどを水で割って飲む |
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ぬか油 米ぬか油に肌を美しくする働きがあることは、昔から知られています。 ほかに、脱毛症の治療や白髪の予防にも有効で、たむしなどの皮膚病にもよく効きます。 炭火を使うと、米ぬかの油を簡単にとり出すことができます。和紙の上に米ぬかをのせ、炭火を置くだけで、油が抽出できます。 脱毛症の治療・予防には、地肌によくすり込み、しばらくそのままにしてから洗髪します。たむしなど皮膚病の場合には日に3〜4回、患部にぬりつけます。 ぬか油に消毒用アルコール同量を加えると、効果がいっそう高まります。 |
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ぬか油の作り方 大きめの丼に和紙をはり渡し、生の米ぬか大さじ2〜3杯をのせて、その上によくおこした炭火を置く。しばらく待つと、丼の中にぬか油が落ちてたまる |
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スイカ糖・あめ スイカ糖 利尿作用があり、腎臓病に応用できるというので、古くから利用されてきた民間薬です。膀胱炎(ぼうこうえん)、むくみを伴いがちな心臓病、かっけなどにも効果的。 あめ くせのある植物も、甘みのある“あめ”の状態にすると、飲みやすく、保存もきくので、便利です。 ●大根あめ 2cm角に切った大根にハチミツを加え、しみ出した大根汁を飲みます。のどの痛みを鎮めます。 ●アロエあめ アロエの青汁に水あめを加えて煮ると、苦みが消え飲みやすくなります。たんを切り、鼻かぜ、気管支炎などに効果的です(キンカンあめはここをクリック)。 |
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スイカ糖の作り方 完熟したスイカの果肉を細かく刻み、ほうろう鍋などに入れて、弱火でドロドロになるまで煮つめる。いったんこして再び火にかけ、あめ状になるまで煮込む。冷蔵庫に保存する |
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ユキノシタ・ハチミツ軟膏 薬草の汁などを肌にぬる場合、扱いやすいぬり薬を作っておくと便利です。薬剤の亜鉛華末は、酸化亜鉛のことで、薬局に注文すればとり寄せてくれます。 ユキノシタ軟膏(なんこう) 応用範囲の広いぬり薬です。できもの、腫(は)れもの、湿疹(しっしん)、あせも、切り傷、にきび、やけど、中耳炎、虫刺され、ウルシかぶれ、しもやけなどに効きます。うみが出てから傷が残りません。 亜鉛華ハチミツ ハチミツ20gと亜鉛華末1gを練り合わせて作ります。なかなか治らない吹きでものや、かさぶたにぬると、短期間できれいになります。 ぬったあとはガーゼで覆います。 |
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ユキノシタ軟膏の作り方 ユキノシタの生葉を洗って水けをきり、細かく刻む。すり鉢でよくつぶし、汁を絞りとる。亜鉛華末を少しずつ加えて、どろりとしたかたさになるまで練る。空きびんに保存する |
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ナンテン・アロエ・ニンニク・ソテツの粉末 薬草を粉末にしておくと、保存がきき、使いやすくて便利です。 ニンニク末 スタミナ強化に役立つほか、下痢・便秘を治し、慢性気管支炎にも効果があります。服用は空腹時を避け、朝夕2回、耳かきの先ほどの量を2〜3杯ずつ。 ソテツ末 よく日干しにした実をすりつぶし、外皮をとり除いてから、粉末状になるまですります。月経痛に、1日4〜8gを、2〜3回に分けて飲みます。 ナンテン末 葉を陰干しにし、すって粉末状に。切り傷、にきび、わきが、くちびるの荒れに外用。 アロエ末 日干しにしてすります。便秘・健胃整腸・頭痛に。朝夕茶さじ半量ずつ内服します。 |
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ニンニク末の作り方 皮をむいたニンニクを、ひたひたの水で煮ながら押しつぶす。火を止め、卵黄を加えてよくかき混ぜ、もう一度弱火にかける。かき混ぜながら水分がなくなるまで煮てから、すり鉢で粉末になるまでする |
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| ●古いほどよい梅肉エキス 5〜6年あるいはそれ以上でも保存がきき、古いものほど薬効があるという。大量に作っておくとよい。 |