| 基礎知識編 PART1 ツボ療法入門 | |
| ツボの刺激法 |
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●ツボ刺激には4つの方法がある [1]指圧 中国で生まれた東洋医学に基づく手技療法――抑按調摩の法{よくあんちょうまのほう:略して按摩法(あんまほう)}が基本です。 主に指先を使い、押すこと(按)によって神経や筋肉の機能の高ぶりを鎮(しず)め、なでること(摩)で機能の衰えを調節する治療法です。 押したときに強い痛みを感じるようであれば、機能が高ぶりすぎているので、強めに押して機能を抑えます。逆に、押しても痛みを感じず、気持ちがよければ、機能が衰えているので、軽くなでるように押して機能を高めます。 [2]マッサージ 東洋医学に基づく抑按調摩の法に対して、マッサージは、西洋から伝えられた手技療法です。 抑按調摩の法と手技方法はよく似ており、現在ではそれぞれの長所を統合して臨床に応用されています。 ここでいうマッサージは、ツボを活用した方法を意味しています。 [3]灸 灸(きゅう)は民間療法として、昔から行われてきました。しかし、従来の灸は、直接皮膚にもぐさを置くため、熱く、あともつくことから、灸治療する人は徐々に減少してきているようです。 現在、熱くなく、あともつかないニンニク灸やショウガ灸、熱く感じたらもぐさを除く知熱灸(ちねつきゅう)が行われるようになり、再び灸が見直されてきました。家庭で手軽にできる温熱灸も市販されています。 [4]鍼 鍼(はり)は灸同様、古い歴史をもつ中国伝来の治療法です。 人間の痛覚を利用したツボ刺激法が鍼で、痛みというよりは電気に触れたような、しびれた感覚があります。この感覚は鍼のひびき現象と呼ばれ、麻酔などにも利用され、臨床効果を上げています。 鍼は特に、内因性の慢性病に効果があります。しかし、素人療法は危険なので、治療は専門の治療師に任せるようにします。 |
●ツボは経絡の上にある東洋医学では、人の体の内部に異常があると、体の表面に、痛み、こり、ほてりなどの反応が出る道すじがあるといいます。その道すじが経絡(けいらく)です。経絡は、体の機能が正常に働くためのエネルギーを供給する循環経路でもあります。 ツボは、この経絡の上に並んでいる治療点です。ここに指圧や灸などで刺激を与えると、経絡を伝わって体の内部にまで刺激が届くわけです。 |
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●ツボの位置は独特の方法で測る ツボの位置をあらわすのに、「寸」「分」という単位が使われていますが、これは日本の尺貫法ではありません。 たとえば「ヘそ下1寸」というとき、尺貫法では大人と子供、体格によってツボの位置がずれてしまいます。ツボ療法では、各人に合わせた「骨度法(こつどほう)」という方法と、「同身寸」という方法で測ります。 同身寸の1寸とは、患者の親指のいちばん太い関節の部分の横幅の長さをさします。あるいは、中指と親指で輪を作ったときにできる、中指の第1関節と第2関節の両端のしわを横に結んだ長さです。 5分はこの半分です。 |
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| これが同身寸の1寸の長さ |