現代医学 漢方薬

病気編 子供の病気 虚弱体質
 以前よく使われた虚弱体質という名称は、正式な医学用語にはありません。
 というのは、医学の場合、ある特定の症状が実際に治療の必要なものかどうかを基準に「病気」と判断するため、あまりにも広範で漠然とした状態をさす「虚弱体質」は、そのなかに含むことができないからです。
 ここでは、いつも顔色が悪くて疲れやすい、食欲不振、病気にかかりやすい、やせている、すぐ頭痛や腹痛を起こす……といった子供を「虚弱体質」として扱います。

原因と症状
 治療の必要な疾患をもつ虚弱体質には、主に以下の4つが考えられます。
[1]ぜんそくやアレルギーなどの慢性的な疾患。
[2]頭痛、腹痛など心身症。
[3]寝起きの悪さ、乗り物酔いなどの自律神経失調症。
[4]登校拒否などの環境不適応児。
 そのほかに、内臓疾患や脳神経障害が関係することもあります。
 さらに、これらの根本的な原因としては、子供の遊び時間や遊べる場所が少なくなったなど、精神的なストレスが子供にも及んできたこともあるでしょう。

治療と生活上の注意
 医師の診断で、原因が何らかの疾患に基づくものであるとわかれば、その病気に合った治療をしなければなりません。そのためにも医師にはふだんのようすを事細かに話します。
 医療的な治療は必要ないと判断された虚弱体質の場合は、たいてい体を鍛錬することで健康になっていくことが多いものです。医師から、たとえば乾布摩擦を行うようにとの指示があった場合、これをひとつの治療と考えて、過保護にならずに行わせることが大切です。
 また、精神的なことが原因となっているときは、腰を据えてじっくりと、医師・本人・家族の三者で治療していくことが必要です。