現代医学

病気編 子供の病気
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〈コラム〉川崎病は3年周期で流行?

超音波断層撮影装置による心臓の検査
川崎病の後遺症を防ぐためには、必ず心臓の検査を

 別名を急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群(MCLS)といい、全身の血管に炎症を起こす病気です。急な高熱と発疹(ほっしん)が全身にあらわれます。生後3か月から5歳の乳幼児に多く発病します。

原因
 川崎病の原因はまだ解明されていません。ただ、何かの感染症が主だというのが現在の考えです。

症状
 38〜40度の高熱が突然出ます。この熱は5日間以上続き、それとともに全身に赤い発疹が出ます。この発疹ははしかや風疹(ふうしん)に似ていますが、形は決まっておらず、かゆみはありません。
 発熱に伴いあごのリンパ腺(リンパせん)が腫(は)れ、痛みのために首を動かせなくなることがあります。
 そして手の甲、足の甲がパンパンに腫れ、さわると痛がります。これは熱が下がるころからおさまります。治りかけてくると皮膚が白くむけてきますが、あとにただれは残りません。
 また、くちびるや目が充血し、特にくちびるはひび割れて出血することもあります。舌が荒れ、ざらざらになるのも特徴のひとつです。

後遺症
 川崎病は、病気そのものはあまり心配はいりませんが、恐ろしいのは後遺症です。心臓障害が残ることがあるからです。
 症状が出ているときに、心臓をとり巻く冠状動脈に炎症が起きていると、約15%の確率で冠状動脈瘤(かんじょうどうみゃくりゅう)が出現します。これは自然治癒(しぜんちゆ)することが多いのですが、一部は急死の原因になることもあります。
 このような心臓障害から死亡に至るのは、0.5%以下の確率ですが、早期発見が大切です。超音波断層撮影装置のある病院で心臓を検査してもらい、早期発見・早期治療を行えば、かなりの確率で後遺症を防ぐことができます。

治療
 川崎病そのものに抗生物質や解熱剤を使ってもあまり熱は下がりません。発病したら入院し、安静を保ち、栄養分の高い食事を与えます。
 炎症を抑えるためにはアスピリンやステロイド等が投与されます。
 予後も定期的に検査を受けます。心臓障害が発見されなければ、運動、食事とも制限されることはありませんが、異常が見つかっている場合は、先天性心臓病と同じように担当医の指示を受け、日常生活を管理することが大切です。


●川崎病の名の由来は? 1967年に川崎富作博士が発見、報告したことからこの名前がついた。世界共通で用いられている。