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病気編 皮膚の病気 みずむし/たむし 〈コラム〉
みずむしと間違えやすい病気
 皮膚病は一般に、原因が異なるのに症状が似ていることが多いものです。
 みずむしの場合も、まぎらわしい皮膚病があり、一方、みずむしなのに別の皮膚病と思われている場合があります。
みずむしに似ている皮膚病
 間違えやすい病気のうち、主なものは、汗疱(かんぽう)、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、湿疹(しっしん)の3つです。それぞれ症状に特徴があります。
 汗疱は、手のひらや足の裏にできます。小さくて丸い形に、皮のむけた状態があらわれますが、かゆくないことがみずむしと異なる点です。発汗と関係して発症するものと考えられます。
 掌蹠膿疱症はアレルギー性の病気で、両方の手足にみられます。透明で小さい水疱のできるみずむしとは違って、濁りのある膿疱ができます。かゆみはあまり感じませんが、人によってはかゆくなることもあり、いっそう間違えやすくなります。みずむしの治療をすると、症状が悪化します。
 湿疹は、みずむしよりも多くみられます。かゆみが強く、足よりも手にできることのほうが圧倒的に多い皮膚病です。
別の病気と間違えやすいみずむし
 実際はみずむしなのに、そうではないと思われやすいケースは、手にできる角化型のみずむしで、症状が似ているため、主婦湿疹に間違われます。
 皮膚がかさつき、ただれやかゆみは少ないこと、冬になると、厚く角化して乾いた皮膚がひび割れを起こすことなどが類似点です。
 主婦湿疹と思い込んでステロイド軟膏(ステロイドなんこう)をぬると、症状はおさまりますが、実際には治療にならず、かえって患部を広げてしまいます。
的確な診断と治療がポイント
 手足の皮膚に異常が起きたとき、治療法を誤ると病気を悪化させることもよくあります。みずむしかどうかは、皮膚科で患部の皮膚をとって、顕微鏡で白癬菌(はくせんきん)の有無を調べればすぐにわかります。
 また、間違った治療のために、みずむしの症状が変わってきたり、悪化することがあります。これは、薬のための接触皮膚炎(かぶれ)やまれには化膿性細菌感染(かのうせいさいきんかんせん)が合併して起こった状態です。
 足の指から甲のあたりが赤く腫(は)れて小水疱(しょうすいほう)ができ、指の間がただれて痛みます。同じ側の足のつけ根のリンパ節も腫れて痛みます。この場合はかぶれと細菌感染の治療も必要になります。こんな状態に陥らないためにも、正しい治療を受けましょう。