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病気編 皮膚の病気 みずむし/たむし
●みずむし  ●たむし

 みずむし、たむしは、白癬菌(はくせんきん)というかびの一種が原因で起こる皮膚病です。白癬菌は、ミカンやもちにつくかびと同じ種類のもので、体の表面の、皮膚の角質を食べて生長します。
 白癬菌は、湿りけがあって暖かく、風通しの悪いやわらかな皮膚につきます。
 感染した場所によって呼び名が違い、手足にできるとみずむし、そのほかの部位についたものをたむしといいます。

●みずむし
 手足で、みずむしのできやすい場所は、指のつけ根や、指と指の間です。
症状 みずむしの種類によって異なります(下表)。
 小水疱型(しょうすいほうがた)と指間型はかゆみがたいへん強いのが特徴です。角化型とつめのみずむしの場合は、かゆみはあまり激しくありません。
 症状が似ている別の皮膚病があり、間違った治療をして悪化させてしまうこともあります。
 手にできる主婦湿疹(しゅふしっしん)や、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は白癬菌によるものではありません。
 みずむしは手だけにできることはほとんどありません。足のみずむしをかいて指に白癬菌が感染することはよくあります。
治療 根気よくぬり薬をぬります。薬は、抗白癬剤のトルナフテート、イミダゾール系のビフォナゾール、クロトリマゾール、ミコナゾールなどです。
 入浴後などの清潔な皮膚にぬります。小水疱型や指間型は、ふつう2〜3か月で治ります。
 角化型やつめのみずむしのように角質が厚くなると、ぬり薬が浸透しにくいので、内服薬を使います。グリセオフルビンといって、かびを生えにくくする薬です。数か月から1年くらい飲みつづける必要があります。
 グリセオフルビンは副作用の少ない薬ですが、妊娠している人や、その予定のある人、アレルギーがあって日光皮膚炎を起こす人、全身性エリテマトーデスにかかっている人は、服用を避けましょう。
 治療は、症状がなくなったからといってすぐにはやめず、白癬菌がなくなるまで、気長に徹底的に続けることが肝心です。
 生活面では、次のことに注意しましょう。●靴下は清潔なもめんのものに、●靴はゆとりのある大きめのものを、●オフィスなどではできればスリッパにかえる。


みずむしの種類
小水疱型 足の裏・側面に小さな水疱ができる。水疱はやがて破れ、小さく皮がむけて新たな水疱ができる。かゆみがある。
指間型 足の指と指の間に水ぶくれができて、白くふやけて浮き上がる。いつも湿っぽく、むずがゆい。
角化型 足の裏の皮膚が厚く、かたくなり、表面は白い粉をふいたように見える。水疱はできず、かゆみはない。
つめのみずむし つめの中、つめの下の皮膚にできる。つめが白く濁って厚くなるが、ほかには特に症状はない。

●たむし
 たむしには、いんきんたむしとぜにたむしがあります。
症状 いんきんたむしは、またやおしり、わきの下、乳房の下などにできます。湿っていてこすれやすい場所です。
 最初に小さなぶつぶつができます。これらが輪のように集まって広がります。
 かゆみがあり、体が温まると強くなります。
 ぜにたむしは小児の顔、腕、胸、おなか、背中にできます。輪のような形をしており、ふちに小さな水ぶくれやぶつぶつが並びます。このなかには、猫からうつるものもあります。
治療 抗白癬剤の軟膏(なんこう)をぬります。
 ぜにたむしは湿疹と間違えることが多いので、治療の前に確実な診断が必要です。

●みずむしの感染防止 みずむしの人の素足が触れた玄関や風呂場のマットが感染源に。まめに日光消毒して白癬菌退治を。