現代医学

病気編 皮膚の病気
現代医学でなおす
●単純性疱疹  ●帯状疱疹
〈コラム〉水ぼうそうと帯状疱疹

 疱疹(ほうしん)とは皮膚に小さな水ぶくれが集まった状態で、ヘルペスともいいます。
 一般にみうけられるものは単純性疱疹と帯状疱疹(たいじょうほうしん)です。

●単純性疱疹
原因と症状 疱疹ウイルスの感染が原因で起こります。
 ウイルスに感染してから数日すると、発熱や倦怠感(けんたいかん)などの初期症状が出はじめます。
 多くは、くちびるや口のまわりが赤くなって、やがて小さな水ぶくれが集まってできます{口唇(こうしん)へルぺス}。陰部ヘルペスもあります。
 水ぶくれは、アワ粒くらいの大きさで、まん中が少しくぼんでいます。時間がたつと乾燥してかさぶたになり、数日から1週間ほどで治ってしまいます。
 単純性疱疹は、くり返し再発するという特徴があります、再発のきっかけとなるのは、強い紫外線、冷たく乾燥した風、かぜ、胃腸障害、高熱などです。
 再発の際は症状は軽いことが多く、水ぶくれの数は減り、できる範囲もせばまります。
治療 水ぶくれを乾燥させることが第一です。必要に応じてアシクロビルの入った軟膏(なんこう)をぬります。
 感染を防ぐ意味で、患部を必要以上にさわらないようにしましょう。同じ理由から、水ぶくれがあるうちは入浴を控えます。かさぶたがしっかりできてから入浴したほうが安全です。また、しばらくの間は強くこすらないようにします。
 再発を防ぐためには、海水浴やスキーに行ったときは、強い紫外線にあまり長時間当たらないことです。
 常に胃腸の調子を整えるよう心がけ、特に冬は体を冷やさないよう気をつけます。

●帯状疱疹
原因と症状 原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染です。
 水ぶくれが主な症状ですが、単純性疱疹とはいくつかの点で違いがあります。
 体の、左右どちらか一方に神経痛のようなチクチクする激しい痛みが起こり、その部分が赤くなります。その上に小さな透明の水ぶくれが集まってできます。水ぶくれの色はやがて濁って、黄色くなり、かさぶたができます。
 水ぶくれのできる場所は、顔や胸が多く、神経にそって片側に帯状に広がることが特徴です。おなかや手足にできることもあります。
 重症のときはリンパ節が腫(は)れて、熱が出たりします。頭や顔にできると痛みがひどく、左胸では心臓、下腹部のときは膀胱(ぼうこう)に異常があらわれることもあります。
 皮膚の症状は2〜3週ほどで治りますが、特に老人の場合、神経痛が長い間残ることがあります。しかし、再発することはありません。
治療 安静が第一です。抗ウイルス剤の入った軟膏をぬり、重症の場合は同剤の点滴静注または内服をします。
 痛みを抑えるために鎮痛薬を投与したり、神経ブロックという、痛む神経をまひさせる治療も行います。