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病気編 心の病気 躁うつ病
うつ病の症状
うつ病は年齢が上がるほどふえる。性格的には、几帳面(きちょうめん)、完璧主義(かんぺきしゅぎ)の人、環境としては、高齢で夫婦2人きりで暮らす人が要注意。老人の場合は老年痴呆(ろうねんちほう)と間違われやすい

原因
 大きく分けて2つのタイプがあります。
 1つは、遺伝や体質、気質など、もともと内部的な要因をもっている場合です。このタイプは、20〜30歳代の人に多くみられます。
 もう1つは、環境の変化などがきっかけとなって起こるものです。職場や家庭でのストレス、喪失体験などが原因です。50歳以上の人に多いのが特徴です。このくらいの年齢になると、子供の自立や親しい人の死など、何かを失って生きがいの対象がなくなってしまうことが多くなり、それが影響しています。また、社会全体にストレスが増大していることから老人のうつ病がふえています。
 女性に特徴的なこととして、妊娠、出産、育児がきっかけとなったり、更年期以降にみられるものもあります。

症状
 躁うつ病(そううつびょう)は、心が活動的でうきうきする躁の状態と、気分が落ち込んで元気のないうつの状態とが、中間に正常な時期をはさんで交互にあらわれます。しかし実際にはこのようなケースは10%ほどにすぎません。うつだけがあらわれるうつ病がほとんどで、躁だけがみられる躁病は5%くらいです。
躁状態 気分が高揚して非常に調子がよく、活動的になります。朝早くからあれこれと仕事を始めたり、口数が多くなってしゃべりつづけたりします。1日中ずっと騒がしく、夜になっても眠ろうとしない人もいます。興奮状態になったり、また、怒りっぽくなることもあります。
うつ状態 気がめいって悲観的になり、何もしたくなくなります。特に朝がひどく、起きられなかったり、起きても行動力がありません。午後から夜にかけて、少し回復します。
 行動力が低下するので、身の回りにもあまり気をくばらなくなり、服を着がえなかったり、風呂に入らなかったりします。新聞やテレビにも興味を失います。また、決断力がなくなって物事を決められなくなります。
 体にも症状があらわれます。食欲不振、頭が重い、疲れやすい、便秘をする、やせてくるなどです。女性の場合は月経不順もみられます。
 特に、最近ふえている軽いうつ病の場合は、こういった体の異常が先行することがよくあります。

治療
 薬による治療が中心です。症状に応じて、抗うつ薬をはじめ、精神安定剤、睡眠薬、食欲増進剤などが使われます。最も適した薬を使うことで、高い効果が得られます。
 同時に、心身を十分に休息させることも大切です。
 周囲の人は接し方に気をつけなければなりません。うつ病の人に対して、「しっかりしろ」などの激励は特に逆効果です。むしろ、病気であること、必ず治ることを自覚させ、希望をもたせたり、なぐさめたりするような対応が望まれます。


●仮面うつ病とは うつ病であるにもかかわらず、憂うつ感や悲哀感といった症状を示さず、体の不調(身体症状)が表面に出てくるもの。