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病気編 内分泌・代謝異常・栄養障害 肥満症 〈コラム〉
子供の太りすぎやせすぎ
 一般に、太っているかやせているかは、見た感じだけで判断してしまいがちです。
 子供の場合、大人に標準体重の算出法があるように、カウプ指数という体重の目安があります。体重(g)を身長(cm)の2乗で割った数に10をかけて得た数値がカウプ指数です。この指数が15〜18ならば正常、18以上なら肥満、15以下のときはやせと判断します。
 また、厚生省の標準体重発育値も参考になります。母子健康手帳にグラフがのっています。
子供の肥満 カウプ指数が18以上でも、多くの場合は単純性肥満で、特に心配する必要はありません。
 肥満の原因は、体質、過食、運動不足などです。子供の場合、両親や祖父母が、太ることは健康だとして喜ぶ傾向があり、肥満を助長することもよくあります。
 病気に伴って太る症候性肥満はまれです。ホルモン異常からくるクッシング症候群、ローレンス・ムーン・ビードル症候群などです。これらの病気には、身長が低い、知能が低い、動きが鈍い、毛深い、性発育が早い(または遅い)といった症状がみられます。また、太り方が極端で、1か月に5kg以上ふえる、といった特徴があります。
子供と大人の違い 子供が太るときは、体内の脂肪細胞数がふえ、その中に中性脂肪がとり込まれます。大人になってからの肥満は、脂肪細胞の数はふえず、個々の細胞が中性脂肪をとり込んでふくらむために肥満となります。
 大人の肥満は、食事や運動療法によって細胞の中身を減らすことで減量できますが、子供の場合はふえた脂肪細胞の数を減らすことができないので改善しにくく、肥満児の6〜8割が太ったまま大人になってしまいます。
 肥満が気になりだすのは小学生ごろからですが、その始まりは乳児期にあります。ミルクの飲ませすぎ、主食や甘いものの与えすぎに注意しましょう。
やせすぎ 食が細かったり、ほかの子よりやせていても、元気があって動きも活発なら、心配ありません。
 病気が疑われるのは、次のような場合です。
 生後1か月以内で、●体重が減り、嘔吐(おうと)や下痢が頻繁(ひんぱん)にある、●便秘でおなかがふくれる。乳幼児、学童では、●大量の水をほしがり、頻尿(ひんにょう)、月に2〜3kg以上の体重減少、●目がぎらぎらして首が腫(は)れる、●頭痛、嘔吐、視力の低下。
 こういった症状を伴う場合は、急いで受診する必要があります。