基礎知識編 PART2 家庭看護の知識
食事の世話
 病人の食事は、栄養やエネルギ−を補給すると同時に、治療としての役割も果たしています。特に、制限する食べ物がある場合は、医師の指導をよく守ります。
 食欲不振にならないために、楽しい雰囲気をつくってあげることもたいへん重要です。


●食事の前に
手を洗わせるか、おしぼりなどで手をふかせる

●食事のあとに
食べ終わったら、うがいをして口の中を清潔にする。その後30分くらいは静かに休ませるようにする


起き上がれるときは、できるだけ自分で食べるようにさせる。小テーブルをのせ、背もたれを使うと疲れない。片まひがある場合、まひ側の手に茶わんを持つことで訓練にもなる。必要に応じて自助具を使うのもよい
起き上がれないときは、横向きになって上半身をやや高くし、えり元にナプキンをあてる。食べ物は少しずつ、ゆっくりと主食と副食、固形のものと汁物を交互に食べさせる。せかさず、ゆったりした気分で

あると便利な看護用品


●料理をすくいとりやすい皿
底に傾斜がついているので、皿を斜めにしなくても簡単にすくえる。すべり止めもついて、片手でも食事がしやすい

●ホルダーつきスプーン
指や手に力が入らない人のためのスプーンで、手のひらに柄を固定できる。柄の曲がりは、熱湯につけてやわらかくすれば、手に合わせて調節できる

●こぼれないコップ
水や流動食をとるときに便利なコップ。ストローを固定させたり、数種類の吸い口を使い分けることもできる




●ホルダーつきの吸い飲み
とっ手の角度を自由に変えて、手にぴったりと合わせられるので、手の不自由な人も使える。吸い口を変えれば、水やジュースだけでなく、重湯なども食べられる

●片手で食事をするときの工夫
ふだん使っている食器でも、器の下にぬれぶきんを敷くと、すべりにくくなって、もう一方の手で押さえなくても食事ができる