基礎知識編 PART1 民間療法入門 やさしい民間薬の利用法
薬茶
 ビタミン、ミネラルが豊富な草木や身近な食品の薬効を手軽に利用できるのが、薬茶です。
 草木の薬効を利用するには、煎(せん)じるのが、より本格的で効果が高い方法ですが、煎じ汁は作るのに時間がかかり、濃縮された薬草の成分にはくせのあるものも多いので、飲みにくいという欠点もあります。
 一方、薬茶ならば、材料に熱湯を注いで薬効成分をしみ出させ、飲むだけですから、とても簡単です。お茶がわりに愛飲すれば、健康維持、体調回復、病気に強い体づくりに役立ちます。
●作り方
 薬茶にする野草・薬草の適期に採取します。
 生葉で使用するもの以外は、乾燥させて保存するので、少し多めにとりましょう。ことに葉や花などは、乾燥させると思いがけないほど縮むので、注意しましょう。
 採取した草木は、水洗いして、汚れを落とし、干します。
 乾燥したら、細かく刻むか、手でもんで砕きます。かび、虫を防ぐために、湿気がつかないように保存します。
 野草の採取、加工、保存に関して、くわしくはここをクリック。
●飲み方
 乾燥した葉などをひとつまみ紅茶こしに入れ、上から熱湯を注ぎます。お茶のように、きゅうすに葉を入れて熱湯を注ぎ、しばらくおいてから飲んでもよいでしょう。1日に3杯前後、食間に飲むのが原則です。単独で飲むだけでなく、何種類かをブレンドすると薬効が高まることがあります。

薬茶の効用と作り方
アシタバ茶 妊娠時や腎炎などのむくみ、便秘、高血圧症、動脈硬化症などの予防に。若葉を2〜3日間日干し後、陰干しする
柿の葉茶 かぜ、高血圧症の予防に。利尿効果もある。作り方はここをクリック
桑茶 強壮、せき止め、低血圧症の予防・改善に。若葉を水洗いし、ぬれたまま1分半蒸し、急冷。絞って陰干しにする
サフラン茶 月経不順、月経痛、冷え症、めまいに。10月下旬ごろ当日開花した赤い雌しべを摘み、陰干しする。妊娠中は禁止
シソ茶 精神不安、下痢止め、食欲増進に。7〜9月に採取した葉を午前中だけ日干し、その後は陰干しし、手でもみ砕く
スイカズラ茶 かぜの予防と初期症状に。保温・利尿効果がある。夏に葉を採取し、水洗い後、陰干しして乾燥させ、手でもみ砕く
センブリ茶 消化器の調子を整える。二日酔いにも効く。9〜10月の花期に採取した全草の根元だけ洗って陰干しする
タンポポ茶 胃腸病全般によく、母乳分泌、肝機能改善にも。春の開花前に採取した根をよく水洗いし、細かく刻んで日干しにする
ハトムギ茶 美肌、疲労回復、便秘、いぼとり、神経痛に。市販のハトムギを、フライパンで焦げないように、から炒りして用いる
ハブ茶 便秘による吹きでものや肌荒れ、強壮に。10月ごろエビスグサかハブソウの種子を採取し、日干しにする
ビワ茶 疲労回復、利尿、暑気あたりに。水洗いした葉の裏の毛をたわしでこすりとり、約1週間陰干しし、手でもみ砕く
ベニバナ茶 産前、産後の回復、冷え症、婦人病、高血圧症、頭痛に。夏が採取時期だが、採取しにくいので漢方薬店で購入するとよい
ヨモギ茶 疲労回復、健胃、貧血、冷え症に。6〜7月に葉を採取し、水洗い後、日干しにする。細かく刻み、さらに3日間陰干しする
レンコン湯 せき、たんに。滋養強壮にもよい。レンコンの節の部分を、盃に1杯分すりおろし、おろしショウガ小さじ1を加える