基礎知識編 PART1 民間療法入門 やさしい民間薬の利用法
煎じ薬

●道具選びの注意
 鍋は、鉄製品、銅製品を避けます。鉄分は、山野草に含まれるタンニン成分と作用しあい、薬効をそこなうからです。
●生葉と乾燥葉の使い分け
 新鮮な生葉が摘みとれる時期は、とったらよく洗い、そのまま煎(せん)じて使います。青葉の時期は短いので、この時期に大量に摘みとって乾燥させ、それ以外の時期に利用します。
●1日量
 薬草の種類、症状、体質などに応じて、調整が必要ですが、10〜20gほどです。
 生葉の場合は、乾燥葉の4〜5倍を目安にします。
●煎じるときの注意
 強火で煎じると、材料の有効成分が変化してしまったり、十分に浸出しないので、水から、気長にゆっくり弱火で煎じます。生葉の場合は特に慎重に、時間をかけて煎じるようにしましょう。
 水の量は500〜600mlで、薬草は10〜20gほどが一般的な目安です。最初に入れた水が、半量ほどに減るまで煎じます。
●飲み方
 毎食前30分〜1時間の空腹時に、温かいものを飲むのが基本です。特に体を温めなければならないときや、下痢しているとき、発汗させる必要がある場合には、温服を守ります。吐きけがあるときは、冷やして飲みます。
 子供や老人、胃腸の弱い人、妊産婦などは、薬草の性質を考え、濃さや量を加減します。
●保存する場合
 煎じ汁は成分に変化が起こりやすく、長時間放置すると腐敗してしまいます。特に夏は、一度さましてから、冷蔵庫で保管し、飲むときに1回分だけを温め直すようにします。
 しかし、冷蔵庫で保存しても、煎じてから1日以上経過したものは、使えません。毎朝、その日の必要量だけ作ります。
薬草の煎じ方

●民間薬と漢方薬の違い 民間薬は単味(1つだけ)で用いることが多く、漢方薬は数種から数十種の薬を配合した処方になっている。