| 基礎知識編 PART1 漢方療法入門 | |
| 漢方が得意とする分野 |
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病名より症状が優先する西洋医学では、さまざまな検査をし、病名をはっきりさせたうえで、初めて治療に入ります。 しかし漢方では、病名を知る必要はありません。漢方の処方は、病名ではなく、あくまでも症状が決め手だからです。 しかも、胃が痛む、頭痛がするといった局所的なものだけではなく、汗が出やすい、貧血がある、体がだるいなど、体全体にわたる多様な症状を考慮します。 症状だけに照準を合わせるため、胃腸病に効く漢方薬が、肝臓病にも効くという、一見不思議なこともありえるのです。
慢性病疾患と半健康に威カを発揮する |
| 漢方の得意、不得意 |
| 漢方が得意とする分野 |
●病気といえない病気(半健康) 冷え症、がんこな肩こり、慢性頭痛、慢性便秘、慢性下痢、虚弱体質、立ちくらみ、夏ばて、肌荒れ、のぼせ症、疲れやすいなど ●女性の病気 月経障害、習慣性流産、血の道症、更年期障害、月経困難症 ●皮膚科の病気 じんま疹(じんましん)、しもやけ、にきび、アトピー性皮膚炎、乾癬(かんせん)、がんこな湿疹(しっしん) ●その他 かぜ、流行性感冒、はしか、慢性胃炎、慢性膀胱炎(まんせいぼうこうえん)、肝臓病、子供の夜泣き、チック、二日酔いの予防 |
| 漢方が比較的よく効く病気 |
●神経系の病気 自律神経失調症、ノイローゼ、不眠症 ●内臓系の病気 胃アトニー、胃下垂、中等度の腎臓結石(じんぞうけっせき)・胆石・虫垂炎の初期、急性および軽症の慢性肝炎 ●循環器・呼吸器系の病気 軽度の高血圧症、低血圧症、慢性気管支炎、軽度の気管支拡張症 ●その他 神経痛、慢性関節リウマチ、メニエール症候群、へルニア、夜尿症、特発性脱疽(とっぱつせいだっそ)、やせすぎ、腰痛、性欲減退、しみ、中程度の白内障、痛風、仮性近視、軽度の腹膜炎、軽度のバセドウ病、骨膜炎、骨髄炎(こつずいえん)、カリエス、前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう) |
| 現代医学的治療と併用すると、 より有効な病気 |
糖尿病、慢性腎炎、ネフローゼ、重度の高血圧症、緑内障、気管支ぜんそく、心臓ぜんそく、心臓弁膜症、軽度の狭心症、軽度の心筋梗塞(しんきんこうそく)、脳出血や脳軟化症後の半身不随、動脈硬化症 |
| ●漢方は速効性もある 漢方はゆっくりと効いてくるといわれるが、証(しょう)がぴったり合えば、急性疾患なら20分で効果の出ることもある。 |