基礎知識編 PART1 漢方療法入門
これが漢方治療の特徴
[1]病気の経過に応じて治療が変わる
かかりはじめの軽症から、重症に至る病気の経過にしたがって、用いる薬も変わっていく。
[2]人の自然治癒力(しぜんちゆりょく)を活発にする
人間は本来病気に対する抵抗力をもっている。その自然治癒力を活発にして、治療を助ける。
[3]病気ではなく、病人を治す
病原菌など、病気の直接原因をとり除くのではなく、病気にかかりやすくなっている体を治す。
[4]症状と体質がわかればすぐに治療開始
病名がわからないと治療できない西洋医学と違い、症状と体質だけで処方が決まる。
[5]病人の体力によって処方が違う
どんな薬を用いるかは、症状とともに、病人の基本的な体力のあるなしが決め手になる。
[6]五感を駆使して診察する
熟達した漢方医は、「見る」「聞く」「触れる」など、五感を最大限駆使して、総合的に診断する。
[7]漢方薬はすべて自然の生薬
植物をはじめ、動物、虫、鉱物など自然界の産物だけを利用し、化学物質はいっさい使用しない。
[8]中国4000年の歴史のなかで育まれた東洋医学
長期間の経験と実践をもとにしている。最近では科学的証明もされている。

診断例  急に発熱した場合
[1]まず体力を判定する
[2]次に自覚症状に注目し、薬を決める

体力のある人
こんなときには葛根湯(かっこんとう)がよく効く

体力のない人
こんなときには桂枝湯(けいしとう)がよく効く