がん・アレルギー特集 アレルギー
[3]アレルギーの知識と治療
食物アレルギー
現代医学では
原因
子供では牛乳や卵、大人ではソバやエビがアレルゲンに
 特定の食品に対してアレルギー症状を起こすことを、食物アレルギーといいます。
 あらゆる食物がアレルゲンになる可能性がありますが、子供では牛乳や卵、小麦、大豆製品などです。成人では、ソバやエビなどが多いという報告もあります。
 食品だけでなく、保存料や着色剤などの食品添加物もアレルゲンになります。

症状
重症の場合はショックを起こし生命の危険も
 症状としては、吐きけや嘔吐(おうと)、腹痛、下痢、じんま疹(じんましん)、ぜんそくなどです。食べたとたんに口内が腫(は)れる場合もあります。
 なかにはアナフィラキシー・ショックという、重症の症状を引き起こす人もいます。これは、急激に呼吸困難や失神、血圧低下といった重い症状が起こるもので、生命の危険まで生じることもあります。

検査
除去テストと誘発テストでアレルゲンを探す
 毎日さまざまな食品を口にしているので、食物アレルギーの原因をつきとめるのはむずかしいといえます。アレルゲンの特定は、除去テストと誘発テストの組み合わせによって、長期間かけて行われます。
 まず、毎日その日に食べた全食品と自覚症状をメモしておきます。それをもとに、アレルギーに関係していそうな食品を探し、それを除いた食事を1週間〜1か月試してみます。これが除去テストです。
 ある程度、アレルゲンの予測がついたら、その食品を食事に少量添加して、ほんとうに反応が出るか確認します。これが誘発テストです。

予防・治療
代替食品を用い、重症の場合は完全除去を
 予防には、アレルゲンの入っていない食事をすることです。長期間アレルゲンの食品を食べないでいると、体が過敏な反応を示さなくなり、アレルギーが治ることもあります。
 しかし、米やパン(小麦)がアレルゲンの場合など、まったく摂取しないというわけにはいかないものもあります。軽い場合は予防薬の内服で食べられる場合もあります。その場合には、代替食品を用います。
 代替食品の代表が、ヒエやアワなどの雑穀です。米やパンにかえて主食にするほか、大豆製品のアレルギーの人には、雑穀を用いて作られた特別なみそやしょうゆも市販されています。
 なお重症のときは、除去を完全にし、軽くなったら調理法を工夫すれば、少量なら問題なく食べられるようになります。ただし、偏食しないようにします。


アレルギーを起こす主な食品

種類 含まれる主な食品
食物 主食、小麦粉など 米、パン、うどん、ソバ、ラーメン、クッキー、米菓子、ケーキ、ビール、ビスケットなど
牛乳 粉ミルク、バター、チーズ、マーガリン、ヨーグルト、キャラメル、チョコレート、ケーキ、クリーム、乳酸菌飲料、カステラ、プリン、アイスクリーム、ホワイトソース、ポタージュ、インスタントカレーなど
マヨネーズ、ケーキ、カステラ、ホットケーキ、ビスケット、プリン、アイスクリーム、ラーメンなど
大豆 納豆、豆腐、油揚げ、がんもどき、おから、みそ、しょうゆ、きな粉、豆乳、大豆油(市販の油にはすべて含まれている)および油で揚げたポテトチップスなどの菓子類など
その他 サバ、アジ、サンマ、イワシ、カキ、エビ、豚、牛肉、ホウレン草、フキ、ナス、タケノコ、山芋、コーヒー、ピーナッツ、コンニャクなど
食品添加物 着色剤(菓子類一般、たくあんなどの漬け物、魚肉練り製品、清涼飲料水、ラーメンなどに含まれる)、保存料(みそ、しょうゆ、マーガリン、清涼飲料水などに含まれる)、漂白剤(カンピョウ、ワイン、ドライフルーツ類、コンニャクなどに含まれる)のほか、品質改良剤、発色剤など

●離乳食でアレルギーに 消化能力がないうちに卵や牛乳を与えると、アレルギーになる場合も。卵や牛乳は1歳ごろからが無難。