がん・アレルギー特集 がん
[6]がんの知識と治療
食道がん
早期発見はむずかしいが、ルゴール染色法などで診断も進歩

原因
 強い酒や熱い飲み物、辛い食べ物などが食道を刺激し、がん化するのではないかといわれています。またウイルスが原因という説もあります。

症状
 初期にはほとんど自覚症状はなく、少し進むと、のどに食べ物がつまっている感じがしたり、胸や背中が痛むなどの症状があらわれます。そのため胃が悪いのではないかと病院に行き、食道がんが発見されるケースが多いようです。

検査
 食道がんは、早期発見のむずかしい病気です。初期症状がないことと、バリウムがすばやく嚥下(えんげ)されてしまうため、小さながんはX線に写らないことが多いからです。
 したがって、検査には内視鏡が頼りになります。最近では、食道にルゴール液を散布してから、内視鏡で内部を観察する方法も開発されています。ルゴールは健康な組織を黒っぽく染めますが、がん組織は色が変わらないことを利用したものです。

治療
 手術で、患部や転移しているリンパ節を除去するのが一般的です。その後、胃をもち上げて残った食道とつなぎ、新たに食道をつくります。小腸や大腸で代用をすることもあります。食道も、早期がんでは胃と同じように、内視鏡で粘膜切除をすることが行われるようになってきました。
 手術が困難な高齢者などでは放射線治療や化学治療、温熱療法が行われることがあります。