がん・アレルギー特集 がん
[3]がんを防ぐための12か条
 がんにかかるのを防ぐために、日常生活から原因と思われるものを極力追放しましょう。
 この12か条は、国立がんセンタ−ががん予防のために提案したものです。生活改善の目安にしましょう。

1 バランスのとれた栄養をとる
 食物に含まれる物質には、がん発生をうながすものと、反対に抑制するものがあります。偏りなく栄養をとれば、食物中の発がん物質の作用が相殺されるのです。

2 毎日、変化のある食生活を
 食物に含まれる発がん物質はごく微量ですが、大量に食べれば影響が出ます。同じ栄養素でも、多くの食品からとるようにします。

3 食べすぎを避け、脂肪は控えめに
 好きなだけ食べさせたネズミは、食事量60%のネズミにくらべ、発がん率が高いという報告があります。特に脂肪のとりすぎは、乳がんや大腸がん、前立腺がん(ぜんりつせんがん)と関係が深いとされます。

4 酒はほどほどに
 酒の飲みすぎは、口腔がん(こうくうがん)や咽頭がん(いんとうがん)、食道がん、肝臓がんになりやすいといわれます。

5 タバコはやめる
 タバコと肺がんの関係は周知のとおり。喫煙の年齢が早いほどがんにかかりやすくなります。これから新しく吸いはじめないようにしましょう。

6 食べ物から適量のビタミンと繊維質を多くとる
 ビタミンA・C・E、食物繊維などは、発がん抑制の働きがあるとされます。これらを自然の食品から十分にとりましょう。

7 塩辛いものは少なめに、熱いものはさましてから
 塩分は、がんの発育を促進することがわかっています。茶粥(ちゃがゆ)を毎日食べる地域では食道がんが多く、熱いものの摂取もがん発生に関係あるとされます。

8 焦げた部分は避ける
 魚や肉が焦げると、ごくわずかながら発がん物質ができます。焦げた部分を大量に口にしないようにしましょう。

9 かびの生えたものに注意
 特にナッツ類やトウモロコシにつくかびは、発がん性が強いといわれます。
 意図的にかびを用いたチーズは問題ありません。

10 日光に当たりすぎない
 紫外線に長時間当たると、遺伝子が突然変異を起こしやすくなり、皮膚がんや悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)を誘発することになります。

11 適度にスポーツをする
 人間が本来もっている体の抵抗力を保ち、がんに対抗する体力を養います。

12 体を清潔に
 毎日シャワーや入浴をして体を清潔に保つことで、陰嚢(いんのう)や皮膚のがん、陰茎がん、子宮頸がん(しきゅうけいがん)などを防ぐことができます。


食生活の改善と禁煙でがんの原因の大半が除去できる
正常細胞ががん化する過程では、イニシエーター(発がん因子)とプロモータ一(発がん促進因子)が関与している。多くの疫学調査や動物実験によって、食品とこれら両者の関係、あるいはこれらの働きを抑制する食品が少しずつわかってきた。たとえば塩分はプロモーターの役目をすると推測され、ビタミンAやCは抑制の働きがある。またタバコは、イニシエーター、プロモーター両者の働きをもつとされる。

がんになりやすい食生活 がんになりにくい食生活
●塩分を多くとる
●同じ食品を毎日大量に食べる
●偏食が多い
●緑黄色野菜などの摂取が少ない
●肉食中心のメニュー
●脂肪、特に動物性脂肪の摂取が多い
●繊維質を含む食品の摂取が少ない
●牛乳やチーズなどの乳製品をとらない
●毎日おなかいっぱいに食べる
●みそ汁やスープはアツアツが好き
●アルコールを大量に飲む
●飲酒時に、あまり食べ物を口にしない
●タバコをよく吸う
●塩分を極力控えた食事
●栄養バランスを考えたバラエティーに富んだ食事メニュー
●ビタミンAやCなどの豊富な緑黄色野菜をよくとる
●豆類、サツマ芋、海藻、ナッツ類など、繊維質の多い食品をよくとる
●ほとんど毎日乳製品を欠かさない
●肉類と魚類をバランスよく食べる
●腹八分目の食事
●酒はたしなむ程度でタバコは吸わない
●その他、ストレスも少なく、食事をおいしく食べられる

●食物繊維はがんを防ぐ 繊維は大腸の中の有害物質を吸収して便通をよくし、発がん物質が長く体内にとどまるのを防いでくれる。