がん・アレルギー特集 がん
[6]がんの知識と治療
白血病
根治はむずかしいが、抗がん剤、骨髄移植が有効

原因
 正常ではない白血球(白血病細胞)が異常増殖し、正常な血液の機能がそこなわれます。
 血球は、骨髄(こつずい)で幹細胞からつくられ、白血球、赤血球、リンパ球などの血液細胞に分化成長します。この間にがん化するのです。
 リンパ球のがん化したものをリンパ性白血病と呼び、白血球に属する顆粒球(かりゅうきゅう)、単球などのがん化は、一括して骨随性白血病という場合があります。
 子供のかかるがんの半数は白血病で、この場合はリンパ性が多く、大人の白血病では骨髄性が一般的です。
 原因としては、ウイルスや、さまざまな化学物質、放射線などが考えられています。

症状
 急性白血病では、一般に発熱や全身の倦怠感(けんたいかん)、歯ぐきの出血や血尿など出血が起きやすくなり、貧血、骨や関節の痛みなどがあらわれます。
 慢性でも同様の症状があらわれますが、症状の進行が遅いため、気づきにくいようです。

検査
 血液検査をし、赤血球や白血球、血小板などの数を調べます。白血病では、白血球が異常に多く、赤血球や血小板が非常に少なくなります。また慢性骨髄性白血病(日本では慢性リンパ性白血病はごくまれ)では、ふつうならば骨髄だけに存在する、できたばかりの白血球が血液中に認められます。
 確定検査には、骨髄を採取しての骨髄検査があります。やはり赤血球が減り、白血球が異常増殖していることがわかります。また、特殊な染色体があらわれることも多く、それも診断の目安になります。

治療
 抗がん剤を投与すると、血液の状態が正常近くにもどります。治癒(ちゆ)ではなく、寛解(かんかい)と呼ばれる状態ですが、長期間寛解が続けば、治癒につながります。
 ただ、成人に多い骨髄性白血病では、寛解まではいっても、治癒にまで至る例は少ないのが現状です。白血病の成人では20%ほどといわれています。
 骨髄移植は症例を選んで行うと、強力な武器になります。他人の骨髄血ばかりでなく、近頃は自分の末梢血管中に混じる骨髄細胞を採取して用いたり、赤ん坊の臍帯血中(さいたいけっちゅう)のものを用いたり、骨髄移植がやりやすくなりました。