病気編 子供の病気 乳児下痢症/急性胃腸炎/アセトン血性嘔吐症/幼児の便秘 〈コラム〉
アセトン血性嘔吐症の起こるメカニズム
 アセトン血性嘔吐症(アセトンけっせいおうとしょう)は、ストレスや疲労など、さまざまな要因が重なり合って発症します。そのメカニズムは複雑で、まだはっきりとした原因はつかめていませんが、現在、幼児の肝臓機能の未熟によるケトン体の増加が原因だと考えられています。
 肝臓には体のエネルギー源であるグリコーゲンという物質が貯蔵されています。グリコーゲンは必要に応じてぶどう糖に合成され、血液中に放出されますが、幼児の肝臓には貯蔵量が少ないうえ、ぶどう糖を生産する能力にも限界があります。
 この状態で、精神的なストレスを受けたり、疲労のためぶどう糖の不足が起こると、体はエネルギー源として脂肪を分解した脂肪酸を生産します。この脂肪酸が肝臓に運ばれ、ケトン体となり、血液中に放出されます。ケトン体は強い酸性で、弱アルカリ性であるべき体のバランスをくずし、嘔吐を引き起こすのです。