現代医学

病気編 男性性器の病気
現代医学でなおす
●前立腺炎/前立腺膿瘍  ●包茎  ●早漏

●前立腺炎/前立腺膿瘍
 前立腺(ぜんりつせん)に炎症を起こす病気です。急性前立腺炎と、慢性前立腺炎があり、慢性前立腺炎には、急性のものが治りきらずに慢性化する場合と、初めから慢性のかたちで発病する場合があります。
 前立腺炎が進行し、化膿(かのう)してうみをもった状態になったものを、前立腺膿瘍(ぜんりつせんのうよう)といいます。
原因 たいていは、大腸菌、ぶどう球菌、連鎖球菌などの細菌が感染して起こります。
 直接、尿道から病原菌が侵入するケースと、皮膚や扁桃腺(へんとうせん)など体のほかの部分の化膿巣から血行感染するケースとがあります。
症状 急性の場合の初期には、微熱、排尿回数の増加{頻尿(ひんにょう)}、排尿が終わる際の痛みなどがあります。
 病状が進行するにつれ、頻尿が激しくなり、排尿時の痛みも強くなります。さらに進むと、尿が出にくくなり(排尿困難)、ときには尿が出なくなる尿閉も起こります。寒けや震えとともに高熱も出ます。
 前立腺膿瘍となるとさらに高熱が続きます。しかし膿瘍部分が破れて、うみが尿道に流れてしまうと、症状は軽くなります。
 多くは、そうなる前に会陰部(えいんぶ)に切開を入れて排膿することが必要です。
 慢性の場合は、急性のもののような激しい症状はありません。主に朝、少量のうみが尿道に分泌し、頻尿、排尿時に痛みと不快感、残尿感、それに会陰部や直腸部、膀胱部(ぼうこうぶ)に痛みを感じたり、腰痛があったりします。性欲減退や勃起不全(ぼっきふぜん)など性機能の障害を訴える場合もあります。
治療 急性の場合は、まず安静にします。飲酒や辛いものなど刺激の強い食べ物は避けます。強力な抗生物質による治療を行いますが、必要に応じて、鎮痛薬を用います。
 慢性の場合は、必要に応じて抗菌剤を用います。肛門(こうもん)から指を入れて前立腺を直腸壁の上からマッサージする前立腺マッサージの方法もありますが、効果はまちまちです。坐浴(ざよく)は、多くの場合有効です。

●包茎
 ふつう陰茎の先端部にある亀頭(きとう)は、幼児までは包皮という皮膚に覆われています(生理的包茎という)。しかし、成長するにつれて亀頭と包皮の発育の差が生じ、包皮は陰茎のほうに反転し、亀頭は露出してくるのですが、成長しても亀頭が露出してこない場合があり、これを包茎と呼んでいます。
仮性包茎 亀頭は包皮に覆われているのですが、陰茎の勃起時には露出するもの、また手で簡単に露出できるものをいいます。特別に障害はありませんが、包皮内が不潔になり、亀頭包皮炎を起こしやすくなります。
真性包茎 包皮の口径が狭く、陰茎が勃起しても亀頭を露出できないものをいいます。性交の障害や、陰茎がんが発生しやすいので、泌尿器科で治療を受けます。
治療 包皮の先端を切開し、余分な包皮を切除します。局所麻酔ででき、入院の必要はありません。手術後は、包帯交換をくり返し、7〜10日で治ります。

●早漏
 陰茎を女性の腟内(ちつない)に挿入してから射精するまでの時間は、人によって、あるいはそのときの精神的・肉体的条件によって異なるので、正常な数値というものはありません。しかし、その時間があまりにも短い場合を早漏(そうろう)といいます。
原因と治療 性交経験の少なさから起こる早漏は、経験を重ねるうちに射精のコントロールができるようになるので心配いりません。
 前立腺炎などで起こるものは、原因となる病気を治療します。
 心理的な原因から早漏になり、それが長い間治らない場合には、精神科か泌尿器科の専門医に診察を受けます。
 性交前に飲酒したり、精神安定剤を服用したりする方法があります。また泌尿器科医の指示により、射精抑制の訓練を行います。

●夢精と遺精 寝ている間に射精することを夢精、遊びの最中に射精することを遺精という。ともにたまった精液が排出されたもの。