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現代医学 |
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| 病気編 血液の病気 |
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| 現代医学でなおす |
| ●血友病 ●先天性フィブリノーゲン減少症 ●凝固障害による肝臓病患者の出血 ●紫斑病 |
| 〈コラム〉完全に防止されている血液製剤からのエイズウイルスの感染 |
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出血が止まるプロセス [1]血管が破れると血液が外に流れ出す[2]まず血小板が傷口に集まる[3]血小板は粘着性の線維物質の形成を助け、線維は血液を固め網状組織になる[4]皮膚が回復する |
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血小板の一生 血小板は、骨髄で生まれる。骨髄から血管に入るまでは約10日間。この間に細胞は育ち、体をちぎるようにして血小板ができ、その血小板が血管内に入る。そして血管内で約10日間活動して一生を終える |
●先天性フィブリノーゲン減少症
原因 血液凝固の基礎となる因子であるフィブリノーゲンが、生まれつき少ない病気です。
症状 溢血斑、紫斑(しはん)、歯肉や鼻からの出血、頭蓋内の出血がみられます。出生のときに、ヘその緒から出血し、止まらないこともあります。
治療 止血には全血輸血よりも、フィブリノーゲン製剤を用いるほうが効果的です。小さい外傷ならば、フィブリノーゲン製剤の塗布で止血することができます。
●凝固障害による肝臓病患者の出血
肝臓では凝固因子がつくられていますが、肝臓病になるとこれらの因子が減少し、出血しやすくなります。治療には輸血やフィブリノーゲン製剤の輸注、ビタミンKなどの投与が行われます。
●紫斑病
特発性血小板減少性紫斑病(とっぱつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう) 出血を止める働きをする血小板が減少し、それが原因で全身に細かい紫斑があらわれてくる病気です。
まったく原因が不明で、いつのまにか発病する場合と、風疹(ふうしん)などのウイルス感染が原因でこの病気になる場合とがあります。
細かい紫斑は皮下出血で、このほかの症状として鼻出血、歯肉からの出血、頭蓋内(とうがいない)の出血などがみられます。
治療には副腎皮質ステロイド(ふくじんひしつステロイド)や免疫抑制剤などが用いられます。
血小板の減少が1年以上続いて出血をくり返す場合は、脾臓(ひぞう)の摘出手術を行うことがあります。
二次性血小板減少症 特発性血小板減少症と同じく、血小板が減少します。
ほかの病気に伴う症状としてあらわれてくるものを二次性血小板減少症と呼びます。
たとえば白血病、再生不良性貧血、全身性エリテマトーデスなどが原因で、血小板が減少します。
出血の症状は特発性の場合とほぼ同じです。
まずもとになった病気の治療を行いますが、特にこの症状に対しては、輸血あるいは血小板の輸注を行うことがあります。
アレルギー性紫斑病 毛細血管にアレルギー反応のための異常が起こり、出血して紫斑が出ます。
出血による紫斑は皮膚と消化器の粘膜にあらわれてきます。それに伴い、関節痛、激しい腹痛、下血などが起こります。
治療には、副腎皮質ステロイドが用いられます。また抗ヒスタミン剤、ビタミンCなどの血管補強剤なども使われます。
治療後の経過はよく、あまり心配はいりません。
ただし、腎炎(じんえん)を併発する場合が少なくないので、注意する必要があります。
壊血病 ビタミンCが不足して起こる病気です。ビタミンCが不足すると、血液が血管からしみ出しやすくなります。つまり出血しやすくなるわけです。
かつては、生野菜が不足する長い航海の船の中でみられる病気でした。また小児の場合は、ビタミンCの不足した人工栄養ばかりとっていたために、この病気にかかることがありました。
現在は、一般にビタミンCの補給が十分に行われるようになったため、ほとんどみられなくなっています。
初めは体がだるくなり、しばらくして歯肉からの出血がみられ、ひどくなると口内炎になることもあります。皮膚にも紫斑ができ、手足に広がります。高熱も伴います。ときには頭蓋内に出血することもあります。
治療には大量のビタミンCが投与されます。発病10日以内ならすぐに回復します。
単純性紫斑病 打ち身のあざに似た斑点があらわれる病気です。女性に多くみられます。家族内で発病する例が多く、祖母、母親、娘というようにこの病気があらわれてくることがあります。
紫斑は、季節の変わり目にあらわれやすく、圧痛を感じることもあります。この病気の場合、治療は必要ありません。
老人性紫斑病 老化のため皮下組織が動きやすくなり、小さな血管が傷つくためにできる紫斑です。特に治療はしません。
●血球は肝臓や脾臓(ひぞう)で寿命がつきる ただし、脾臓が異常だとこわれすぎるため脾臓の摘出も。その場合は、肝臓がその役を代行する。