現代医学

病気編 骨・関節・筋肉の病気
現代医学でなおす
●化膿性骨髄炎  ●頸椎後縦靱帯骨化症  ●関節炎 

骨のしくみ
骨は外側のかたい皮質骨と内側のやわらかい海綿骨の2層からなっており、表面は骨膜のうすい層に覆われている。骨髄には血液や抗体をつくる機能がある

●化膿性骨髄炎
 骨に細菌がつき、化膿性(かのうせい)の炎症が起きます。
 大人よりも、成長期である幼少年期に、とりわけ男の子に起こることが多いのが特徴です。急性と慢性があります。
急性化膿性骨髄炎(きゅうせいかのうせいこつずいえん) 急性の炎症を起こし、突然発病するケースが多い病気です。
 原因菌でいちばん多いのは黄色ぶどう球菌です。扁桃(へんとう)や鼻咽腔(びいんくう)、皮膚などの化膿した部分から侵入し、血液の流れにのって骨に届いて発病します。どの骨にも起こりますが、発病しやすいのは、大腿骨(だいたいこつ)の上端や下端、脛骨(けいこつ)の上端です。
 急性の場合、全身症状として発熱があり、感染した部分には強い痛みや腫(は)れがあらわれ、皮膚も赤くなります。
 治療は、入院して安静を守り、強力な抗生物質を投与します。膿瘍(のうよう)があるときは切開して出し、壊死(えし)した骨は手術でとり除きます。
 発見が早ければ抗生物質の投与だけで治りますが、進行しているものほど治療期間が長びきます。
慢性化膿性骨髄炎 急性症の発見の遅れや、治療が十分でないために、慢性化することがあります。
 症状は激しくありませんが、患部には腫れや赤み、熱があります。
 抗生物質の投与で治療します。手術することもあります。

●頸椎後縦靱帯骨化症
 頸椎のうしろを走る靱帯(じんたい)が骨に変わる病気です。原因はわかりませんが、日本人には比較的多い病気です。
 骨ができると脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなるので、その中にある頸髄(けいずい)は圧迫され、手足にまひがあらわれます。
強い症状があるときは、手術が必要です。


関節のしくみ
骨相互の連結部である関節は、一方の骨が凸面、他方が凹面をしている。関節腔には関節液がつまっており、潤滑油の働きをしている

●関節炎
 ひじ、手、指の関節炎は、慢性関節リウマチのときによくみられます。ほかに、次にあげるような関節炎があります。
化膿性関節炎 まれな関節炎ですが、炎症が起こるとその部分が赤く腫れ、痛みます。関節を切開してうみを出すのがふつうですが、早期なら薬の投与だけでも治ります。
結核性関節炎 関節炎が治りにくいときに疑われます。抗結核薬と早期の滑膜切除術(かつまくせつじょじゅつ)が有効です。
痛風性関節炎 尿酸ソーダの結晶が原因ですが、ひじ、手、指に起こることはごくまれです。

●大人の骨の数 頭蓋骨(とうがいこつ)29本、脊椎(せきつい)26本、肋骨(ろっこつ)と胸骨25本、肩・腕・手64本、骨盤・脚・足62本など、全体でおよそ206本。