 |
現代医学 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
背中側から見た脊椎と肋骨
脊椎は上から頸椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)、仙椎(5個)、尾椎(3〜5個)に分けられる。体重を支えるために、腰椎までは下側へいくほど大きく頑丈にできている
|
|
●脊椎過敏症
脊椎(せきつい)の一部に強い痛みが起こる病気です。原因ははっきりしていません。
症状 脊椎のうちで、12個ある胸椎(きょうつい)の、特にまん中あたりの棘突起(きょくとっき)の上の皮膚に過敏性の強い痛みがあらわれます。押すと痛みます。
背中をつめでこすると、そのあとがみみず腫れ(みみずばれ)のように赤くなる、デルモグラフィという症状もみられます。これは、毛細血管の運動が非常に活発になっているからです。
背中の痛みに伴って、肩こりや腰痛を感じる人もよくみられます。
治療 環境を変えたり、ストレスを解消させると、すっかり治ってしまうこともあります。
積極的に体を動かし、体力をつけることも必要です。
痛みをやわらげる方法としては、注射による局所麻酔、鎮痛消炎剤の投与、ホットパックなどを使った温熱療法などがあります。
●脊椎カリエス(結核性脊椎炎)
骨に起こる結核のなかでも代表的な病気です。30年前までは乳幼児期、青年期に多くみられたのですが、現在は中年から高齢者にみられるようになりました。それもきわめて少なくなっています。
骨に起こる結核は、脊椎カリエスのほかに、肋骨(ろっこつ)のまわりに起こる肋骨カリエス、手足の大関節に起こる結核性関節炎などがありますが、いずれも激減しています。
原因 骨や関節の結核は、肺結核の二次感染で起こりますが、多くは肺の病巣は軽くて気がつきません。初めから慢性の症状で発病し、ゆっくりと進行します。
症状 背中に慢性の鈍い痛みがあり、屈伸すると痛みが強くなるので、できるだけ動かさないようになります。高熱が出たり、動かさなくても激しい痛みが出たりということはありません。炎症を起こしてうみがたまっても、熱が出ないので冷膿瘍(れいのうよう)といわれます。
自覚症状がなくても、脊椎の運動はだんだん困難になり、病気の進行とともに椎間板(ついかんばん)や椎体(ついたい)はこわれていきます。ときには、脊髄(せきずい)を圧迫して手足のまひを起こすこともあります。
治療 病気のある部分を安静に保ち、抗結核薬を使用しますが、破壊の範囲が広がらないうちに手術で病巣をとり除いて骨移植をする方法が進歩し、以前にくらべて治りやすくなりました。また、窮屈なギプス・ベッドを使うことも少なくなりました。