皮膚に病気も発疹(ほっしん)もないのに、どことなく体がかゆいことがあります。
これを皮膚そう痒症(ひふそうようしょう)といい、老人にたいへん多くみられます。
内臓の病気の症状としてあらわれることもありますが、ほとんどは皮膚の老化が原因です。
皮膚の表面には脂肪膜があって、細菌や刺激から皮膚を守っています。脂肪膜は汗腺(かんせん)から分泌される汗と、皮脂腺から出た皮脂とがまじったもので、老化によってこの分泌が衰えると、脂肪膜も少なくなります。
そうなると、外からの刺激が十分に防御できなくなり、軽い刺激でも感じやすくなって、かゆみを感じるのです。
汗や皮脂の分泌が減る冬は、症状が強くなります。
治療や予防としては、以下のようなことをこころがけ、脂肪分を落とさないことと、補うことです。
●入浴の回数を減らす、●ごしごし洗わない、●ぬか袋を湯槽に入れ、それで体をこする、●入浴後にオリーブ油やツバキ油などの植物油をぬる、●温泉に入るなら硫黄泉を避け、単純泉やアルカリ泉に。
それでもかゆいときは、尿素の入った軟膏(なんこう)をぬるとよいでしょう。
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