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病気編 泌尿器の病気 膀胱炎/尿道炎
●膀胱炎  ●尿道炎

●膀胱炎
 膀胱の粘膜の炎症を膀胱炎(ぼうこうえん)といいます。泌尿器の病気のなかでは最も多いもののひとつで、女性に多くみられます。
急性膀胱炎 症状は急激ですが、すぐに回復します。
原因 最も多い原因は、尿道から細菌が侵入して感染するケースで、細菌はほとんどが大腸菌です。
 膀胱は細菌に対する抵抗力をもっているので、細菌がわずかに侵入したくらいでは炎症は起こりません。しかし、病気や過労などで体の抵抗力が弱まると、感染しやすくなります。
症状 排尿の異常が、主な症状です。排尿の終わりに起こる痛み、尿が近くなる{頻尿(ひんにょう)}、尿の濁りなどです。
 特に、排尿が終わるころの、頭にぬけるような膀胱周辺の激しい痛みが、この病気の特徴です。
 尿に、分泌物や粘膜のかすなど、白いものがたくさんまじるなど、尿の濁りもあらわれます。また、排尿後、トイレットペーパーに血がつくこともあります。
治療 抗生物質や抗菌剤などの薬を使い、安静にしていれば1〜2週間で治ります。
 治療中と予防のための注意は、●水分を十分に補給する、●トイレをがまんしない、●疲れをためない、●全身を清潔にする、などです。
慢性膀胱炎 急性膀胱炎から移行するものと、初めから慢性のものとがあります。
原因 腎臓(じんぞう)、尿管の細菌感染や、膀胱の腫瘍(しゅよう)や結石、結核や腎臓病などの病気が原因です。女性の場合、子宮などの炎症が原因となっていることもあります。
症状 頻尿や、排尿のときの不快感、軽い痛みなどです。自覚症状がないこともあります。
治療 原因となっている細菌に効果のある、抗生物質やサルファ剤を1〜2か月の間服用します。膀胱の洗浄もします。原因に、別の病気があるときは、それを治療しないと、再発をくり返します。

●尿道炎
 尿道に炎症が起きた状態です。
原因 細菌性と非細菌性のものがあり、細菌性ではぶどう球菌、連鎖球菌などが原因です。非細菌性の場合の原因はトリコモナスやウイルス、クラミジアなどです。多くは性行為によって起こります。ほかに、尿道洗浄や薬の刺激が原因となることもあります。
症状 男女で違いがあります。男性は尿道にかゆみがあったり、排尿のときに軽い痛みや不快感があります。尿はうみがまじるため、白っぽくなります。
 女性は、尿道に腫(は)れがみられ、尿にうみがまじったり頻尿となりますが、症状は軽く、目立ちません。
治療 必ず専門医による治療が必要です。細菌性のものには、抗生物質が有効です。水分を十分にとり、規則正しい生活をします。その間、性交や飲酒など、患部を充血させることは厳禁です。