現代医学

病気編 鼻の病気
現代医学でなおす
●鼻せつ  ●鼻たけ
〈コラム〉子供の鼻づまりを調べる方法

●鼻せつ
原因 鼻の穴の内側の、鼻毛が生えている部分の毛根や皮脂腺(ひしせん)に、細菌が感染してできるおできを鼻せつといいます。
 鼻の穴をいじったり、鼻毛を抜いたときに傷がつき、化膿(かのう)します。
症状 鼻の穴の入り口が赤く腫(は)れて熱をもち、ズキズキと痛みます。化膿した部分を見ると、毛穴にうみがつまっているのがわかります。押すと痛みが強くなります。
 腫れがひどいときには、鼻がつまったり、顔面痛や頭痛まで起こります。また、発熱を伴うこともあります。
 ほとんどの場合、自然に膿瘍(のうよう)が破れ、うみが出て治りますが、体が弱っているときや、指で患部をいじったりすると、炎症が広がることもあるので注意しましょう。
治療 薬での治療が中心です。
 抗生物質を患部にぬったり、内服したりします。鎮静剤を使うこともあります。うみがたまっているときには、切開して出します。
 腫れや痛みがある間は、入浴を避け、患部に触れないように注意すれば、治りも早くなります。

●鼻たけ(鼻ポリープ)
 鼻の粘膜の一部のむくみが強くなったものを鼻たけといいます。
原因 鼻たけは、いままでは蓄膿症{ちくのうしょう:副鼻腔炎(ふくびくうえん)}によるものが多かったのですが、最近はアレルギーによる鼻たけもみられます。
症状 鼻の中にできるポリープは、人さし指の先くらいの大きさのものが一般的で、ぶよぶよしています。空気の通りを妨げるため、鼻づまりを起こします。
 大きくなると、鼻の穴から見えるほどになったり、鶏卵くらいになって、のどの奥のほうまでたれ下がることもあります。大きくなると、呼吸が苦しくなります。
 鼻たけは、片方の鼻にできることも、両方にできることもあります。できやすい場所は、鼻腔の3つの空気の通り道のうち、上鼻道と中鼻道の壁、副鼻腔の4つの空洞のうちの上顎洞(じょうがくどう)や篩骨洞(しこつどう)の中です。アレルギー体質の人は、上鼻道や中鼻道に鼻たけができやすい傾向があります。
治療 鼻たけは、手術してとり除きます。
 鼻たけのみを切って鼻の通りをよくする手術もありますが、これは再発しやすいので、事情が許せば根本的な手術が望ましいでしょう。鼻たけは抜いても抜いても出てくる雑草と同じで、根本的な手術を行っても再発することが多いので、手術後も定期的に診察を受けることが大切です。
 鼻たけは腫瘍(しゅよう)ではありませんから、それ自身は悪性ではありません。ところが肉眼的には鼻たけのように見えても、腫瘍と区別することがむずかしいこともあります。特に片方のみの場合には腫瘍であることが多いので、片方のがんこな鼻づまりには注意しましょう。早い時期に適切な処置を受けることをおすすめします。
 鼻たけの原因となる蓄膿症は最近程度の軽いものがふえており、そのために鼻たけも以前より少なくはなっています。