現代医学

耳の病気
現代医学でなおす

耳のしくみ
外耳炎は、耳介から鼓膜までの外耳に起こる炎症をいう。音は外耳を通って鼓膜をふるわせ、耳小骨→蝸牛(かぎゅう)→神経→脳に伝わる

 耳は、外耳・中耳・内耳からなっています。耳介と外耳道を外耳といいます。外耳に炎症が起きたものすべてを外耳炎と呼んでいます。外耳炎の多くは、外耳道の皮膚にできます。

原因
 耳かきやマッチ棒、つめなどで、外耳道の皮膚に傷をつけたり、入浴や水泳のときに、耳の中に汚れた水が入ったりして細菌に感染し、炎症が起こります。また、中耳炎を起こして耳だれがひどいとき、その刺激を受けたために外耳炎になることもあります。
 炎症の範囲があまり広くならず、外耳道の一部分に限られている場合を、耳せつ(じせつ)といいます。せつとはおできのことです。外耳道の入り口には耳毛という毛が生えていて、その毛穴から化膿菌(かのうきん)が入って炎症を起こします。

症状
 痛みが主な症状ですが、だんだん強くなっていきます。外耳炎の痛みの特徴は、耳の穴の前側の耳珠部(じしゅぶ:三角形の高くなっている部分)を押してみると、いっそう痛みが増すことです。
 激しい痛みは数日続くことが多く、特に夜強くなるので、眠れなくなります。また、口を動かしても痛むので、話すことも、食事をすることもできなくなることがあります。耳たぶを引っぱると、思わず跳び上がるほど痛みます。
 ひどくなると、炎症を起こしている側の歯や、頭のほうまで痛くなることもあります。また、炎症が大きくなって外耳がふさがれてしまうと、聞こえが悪くなったり、耳鳴りがします。ときには、寒けや震えを伴って、熱が出ることもあります。
 一般には、4〜5日すると自然にうみが出はじめ、同時に痛みも少しずつおさまっていきます。

治療
 抗生物質の軟膏(なんこう)をぬったり、抗生物質の内服薬を飲みます。必要がある場合には、切開もします。
 患部は清潔を保つようにし、痛みが激しく、熱をもっているうちは、耳のまわりに冷やしたタオルなどをあて、冷湿布をすると痛みが少しやわらぎます。
 うみが出てきたら、1日に数回清潔な綿棒を使ってていねいにふきとり、軟膏をぬります。痛みがやわらいできたら、湿布を温湿布にかえると、回復が早まります。
 1週間か10日ほどで治るのがふつうですが、それまでは安静を保ち、入浴や飲酒は避けます。

生活上の注意
 水泳や入浴のあとは、耳の中の水をよくふきとります。また、耳の中をマッチ棒やつめでいじらないようにします。傷をつけてしまったときは、オキシドールなどの弱い消毒液をつけた綿棒で、そっとぬぐっておきましょう。